Medical illustration for ロサルタンを服用中にブルーベリーやブルーベリージュースを摂取しても安全ですか?薬物相互作用や血圧が下がり過ぎるなどの影響はありますか? - Persly Health Information
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2026年2月12日5分で読める

ロサルタンを服用中にブルーベリーやブルーベリージュースを摂取しても安全ですか?薬物相互作用や血圧が下がり過ぎるなどの影響はありますか?

要点:

ブルーベリー(果実・ジュース)は通常量であればロサルタンと併用しても臨床的に意味のある相互作用は報告されておらず、血圧が危険なほど下がり過ぎる可能性も低いと考えられます。注意が必要なのは、カリウム保持性利尿薬やカリウム含有代用塩・サプリなどとの併用による高カリウム血症のリスクです。グレープフルーツ製品とは異なり、ブルーベリーは強い代謝酵素阻害を示しません。

ブルーベリー(果実・ジュース)は、一般的にはロサルタンと併用しても安全と考えられます。臨床的に意味のある薬物相互作用は現時点で示されておらず、通常量の摂取でロサルタンの血中濃度や効果が大きく変わる根拠はありません。 [1] ロサルタンで注意が必要なのは「高カリウム血症(血中カリウムが高くなること)」を起こしやすい併用薬やカリウム含有代用塩・サプリ等であり、ブルーベリー自体はこの注意点の対象ではありません。 [2] [3]


ロサルタンの既知の相互作用ポイント

  • カリウムが上がる薬や食品との併用
    スピロノラクトン等のカリウム保持性利尿薬、カリウム補充剤、カリウム含有代用塩などとロサルタンを併用すると高カリウム血症のリスクが上がります。これらは定期的な血清カリウムのチェックが推奨されます。 [2] [3]

  • リチウム製剤
    併用でリチウム中毒のリスクが上がるため、血中濃度モニタリングが必要です。 [2] [3]

  • グレープフルーツジュースとは区別されます
    グレープフルーツは薬物代謝酵素(CYP3A4など)を強く阻害し、複数の循環器薬で相互作用が問題になりますが、ブルーベリーは同程度の機序・強度ではありません。 [4] [5]


ブルーベリーの薬物相互作用に関するエビデンス

  • CYP3A/CYP2C9に対する影響(ヒト試験)
    ブルーベリージュースは試験管内ではCYP3AとCYP2C9を阻害する可能性が示されましたが、健常成人での臨床試験ではCYP3A基質(ブスピロン)およびCYP2C9基質(フルルビプロフェン)の血中濃度に有意な影響を与えませんでした。つまり、日常摂取レベルでは臨床的に意味のある相互作用は示されていません。 [1]

  • グレープフルーツジュースとの比較
    グレープフルーツは機序に基づく強い酵素阻害で薬物の血中濃度を大きく上げ得ますが、ブルーベリージュースはそのような強い、持続的な阻害を示していません。 [5] [1]


血圧への影響(下がりすぎの懸念)

  • 動物・基礎研究
    ブルーベリーには血管を拡げる作用や抗酸化作用が示唆され、ラット研究で血圧低下効果が観察されています。ただし、これらは動物・試験管レベルの知見であり、ヒトでの過度な血圧低下を示す強固な臨床エビデンスはありません。 [6] [7]

  • 実臨床での解釈
    ロサルタン服用中に通常量のブルーベリーを食べたりジュースを飲んだりして、血圧が危険なほど「下がり過ぎる」可能性は高くないと考えられます。食事として取り入れる範囲であれば、むしろ心血管に良い食習慣の一部として評価されます。 [1]


安全に摂取するための実用的アドバイス

  • 適量摂取
    1日一人前(例えば一握りの果実やコップ1杯程度のジュース)を目安に、過度な大量摂取は避けましょう。臨床相互作用は示されていませんが、非常に大量のポリフェノール飲料を一度に摂ると消化器症状など別の不快感につながることがあります。 [1]

  • 併用薬に注意
    カリウム保持性利尿薬、カリウムサプリ、代用塩(K含有)を使っている場合は、ロサルタンとの相乗で高カリウム血症リスクが上がるため、定期的に採血チェックを受けましょう。ブルーベリー自体はカリウム源としては高カリウム食品ほどではありませんが、総合的な摂取量管理が大切です。 [2] [3]

  • グレープフルーツは避ける
    ロサルタンは活性代謝物への変換にCYP2C9が主に関与するとされますが、グレープフルーツ関連製品は広範な薬で相互作用が問題になり得るため、循環器薬との併用では避けるのが安全策です。 [3] [5]


まとめ

  • 結論:ブルーベリー(果実・ジュース)は、通常量であればロサルタンと併用しても臨床的に問題となる相互作用は示されておらず、安全に摂取できる可能性が高いです。 [1]
  • 血圧低下の過度な心配は不要:ヒトで「下がり過ぎ」を示す強いエビデンスはなく、日常の食習慣として適量なら多くの方で問題ないと考えられます。 [1]
  • 注意点:高カリウム血症リスクのある薬・サプリ・代用塩との併用管理、そしてグレープフルーツ関連製品の回避が重要です。 [2] [3] [5]

もし服用中の他のお薬やサプリがあれば教えてください。

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出典

  1. 1.^abcdefgEffect of blueberry juice on clearance of buspirone and flurbiprofen in human volunteers.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  2. 2.^abcdeCOZAAR- losartan potassium tablet, film coated(dailymed.nlm.nih.gov)
  3. 3.^abcdefCOZAAR® (LOSARTAN POTASSIUM TABLETS)(dailymed.nlm.nih.gov)
  4. 4.^Grapefruit and drug interactions.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  5. 5.^abcdGrapefruit-drug interactions.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  6. 6.^Diets containing blueberry extract lower blood pressure in spontaneously hypertensive stroke-prone rats.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  7. 7.^Blueberry juice causes potent relaxation of rat aortic rings via the activation of potassium channels and the H₂S pathway.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)

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