Medical illustration for PMDA(医薬品医療機器総合機構)の資料に基づく | アムロジピンの服用は性機能(勃起機能や性欲)に影響しますか? - Persly Health Information
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2026年2月13日5分で読める

PMDA(医薬品医療機器総合機構)の資料に基づく | アムロジピンの服用は性機能(勃起機能や性欲)に影響しますか?

要点:

アムロジピン(カルシウム拮抗薬)は、勃起機能や性欲への悪影響が少ないとする研究が多く、全体として中立〜やや良い影響とされています。添付文書にはまれに「性機能不全」の記載があり、個人差で症状が出る可能性はあります。気になる変化があれば、併用薬や基礎疾患も含めて医師に相談してください。

アムロジピン(降圧薬・カルシウム拮抗薬)は、一般的には性機能(勃起機能や性欲)への影響が少ない薬と考えられています。多くの研究では、カルシウム拮抗薬は勃起機能に「大きな悪影響はない、もしくは中立〜やや良い影響」と報告されています。 [1] ただし、極めてまれに「性機能不全(男性・女性)」として副作用項目に記載されており、個人差で症状が出る可能性はゼロではありません。 [2] [3]


要点まとめ

  • 全体像:カルシウム拮抗薬(アムロジピン含む)は、勃起機能への悪影響は一般に少ないとされます。 [1]
  • まれな副作用:アムロジピンの添付文書には「性機能不全」が記載されています(頻度不明・まれ)。 [2] [3]
  • 他薬との比較:β遮断薬(一部を除く)やチアジド系利尿薬はED(勃起不全)悪化の報告があり、カルシウム拮抗薬はそれらより性機能面で不利ではない傾向です。 [1]

アムロジピンと性機能の科学的知見

  • 系統的レビューでは、心血管薬の中で「β遮断薬(ネビボロール除く)」と「チアジド利尿薬」は勃起機能に悪影響が出やすく、カルシウム拮抗薬は影響が少ないか中立と結論づけられています。 [1]
  • アムロジピンは臨床的に耐容性が高い薬で、代表的な副作用はむくみ(浮腫)やほてりなどの血管拡張に伴う症状であり、性機能への明確な強い悪影響は一般に示されていません。 [4] [5]
  • 一方で、製品情報には「性機能不全」が精神・神経系の副作用として列挙されており、個々の体質や併用薬、基礎疾患によっては性欲低下や性機能の変化を感じるケースも理論上ありえます。 [2] [3] [6]

メカニズムの観点

  • 勃起は陰茎血管の拡張(平滑筋の弛緩)と血流増加で成立します。カルシウム拮抗薬は末梢血管を拡張させるため、理屈の上では陰茎血流に極端な悪影響は想定されにくいと考えられています。 [1]
  • 古い生体組織研究では、一部カルシウム拮抗薬が神経性収縮を抑える作用を示す報告がありますが、臨床的なED治療原理としてはα受容体遮断の方が有効性が高いとされています。 [7] [8] [9]

よくある誤解と注意点

  • 高血圧自体や糖尿病、脂質異常症、喫煙、睡眠時無呼吸などの基礎疾患がEDの主要原因であることが多く、降圧薬よりも病態や生活習慣の影響が大きいケースが一般的です。 [1]
  • β遮断薬やチアジド利尿薬でEDが悪化する傾向は知られており、アムロジピンへの切り替えで改善する例も臨床現場では見られます。 [1]
  • とはいえ、まれな個人差でアムロジピン服用中に性欲低下や性機能の違和感を感じる可能性は完全には否定できません。 [2] [3]

対応のヒント

  • もし性機能の変化を感じたら、まずは服用開始時期や用量変更のタイミングと症状の関連をメモして担当医に相談してください。副作用疑いか、基礎疾患やストレス、睡眠、アルコールなど他要因かの切り分けが大切です。 [2] [3]
  • 併用薬にβ遮断薬やチアジド利尿薬がある場合は、薬剤構成の見直しで改善が期待できることがあります。 [1]
  • ED治療薬(PDE5阻害薬:シルデナフィル等)は多くの降圧薬と併用可能ですが、硝酸薬(ニトログリセリン等)併用は禁忌です。心血管リスクと併用薬の安全性を医師に必ず確認してください。 [4] [5]

まとめ

  • アムロジピンは、勃起機能や性欲への明確な悪影響は一般に少ない薬とされています。 [1]
  • ただし、添付文書には性機能不全の可能性が記載されており、まれに個人差で症状が出ることがあります。気になる変化があれば、用量、併用薬、基礎疾患を含めて主治医に相談するのが安心です。 [2] [3] [6]

参考比較:降圧薬と勃起機能の傾向

薬剤群勃起機能への影響(傾向)備考
カルシウム拮抗薬(アムロジピン等)影響は少ない〜中立添付文書にまれな性機能不全の記載あり。 [1] [2] [3]
β遮断薬(ネビボロール除く)悪影響の報告あり個体差あり、薬剤により差。 [1]
チアジド系利尿薬悪影響の報告あり長期使用で影響しうる。 [1]
ACE阻害薬/ARB中立〜むしろ良い可能性内皮機能改善の報告あり。 [1]

上記は研究傾向のまとめであり、個人差があります。実際の体感は基礎疾患や生活習慣、併用薬で大きく変わります。 [1]

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出典

  1. 1.^abcdefghijklmnCardiovascular risk, drugs and erectile function--a systematic analysis.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  2. 2.^abcdefgamlodipine besylate- amlodipine Besylate tablet(dailymed.nlm.nih.gov)
  3. 3.^abcdefgAMLODIPINE BESYLATE tablet AMLODIPINE BESYLATE tablet(dailymed.nlm.nih.gov)
  4. 4.^abAmlodipine. A review of its pharmacodynamic and pharmacokinetic properties, and therapeutic use in cardiovascular disease.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  5. 5.^abAmlodipine. A review of its pharmacodynamic and pharmacokinetic properties, and therapeutic use in cardiovascular disease.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  6. 6.^abAmlodipine Besylate Tablets(dailymed.nlm.nih.gov)
  7. 7.^Effects of some calcium channel blockers on isolated human penile erectile tissues.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  8. 8.^Effects of some calcium channel blockers on isolated human penile erectile tissues.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  9. 9.^Effects of some calcium channel blockers on isolated human penile erectile tissues.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)

ご注意: この情報は教育目的のみで提供されており、専門的な医療アドバイス、診断、または治療に代わるものではありません。医療上の決定を行う前に、必ず資格のある医療提供者に相談してください。