Medical illustration for WHOの資料に基づく | アムロジピンを服用している場合、断食をすると血圧が下がりすぎるなどの副作用リスクは高まりますか? - Persly Health Information
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2026年2月13日5分で読める

WHOの資料に基づく | アムロジピンを服用している場合、断食をすると血圧が下がりすぎるなどの副作用リスクは高まりますか?

要点:

アムロジピンは作用発現が緩やかで、短期の断食で重篤な低血圧が起きる可能性は高くありません。とはいえ、脱水や基礎疾患、急な体位変化が重なると低血圧症状が出やすくなるため、水分補給と血圧モニタリングが重要です。異常があれば断食を中止し、再摂食や医師への相談を検討してください。

断食とアムロジピンの安全性

結論として、一般的にはアムロジピン(カルシウム拮抗薬)は作用の立ち上がりが緩やかで、急激な低血圧(急性の血圧低下)は起こりにくい薬です。 [1] 同様の注意書きは複数の製品情報でも示されており、アムロジピン服用中に「急に血圧が危険なほど下がる」事態は比較的まれと考えられます。 [2] したがって、短期の断食そのものがアムロジピンの副作用リスクを大きく高めるとは限りませんが、体質や基礎疾患、断食の方法によって個人差はあり得ます。 [1] [2]


断食が血圧に与える影響

  • 食事の有無は血圧・心拍に影響しますが、研究では「断食を続けた場合、観察期間中の血圧・心拍は大きく変化しなかった」という結果が示されています。 [3] 一方で、食事を摂るとその後数時間、拡張期血圧が3〜7mmHg低下し、心拍数は5〜8回/分上昇する傾向がありました。 [3]
  • さらに、栄養状態(断食・再摂食)が血圧に影響するという動物実験データもあり、断食開始直後に血圧が下がり、その後安定し、再摂食で元に戻るというパターンが報告されています。 [4] これは「体重の変化そのもの」よりも「栄養状態の変化」が血圧に影響しやすい可能性を示唆します。 [4]

以上より、断食中に血圧が大きく乱高下するというより、食事直後の方が一時的に血圧が低めになりやすいことがあり得ます。 [3] ただし、脱水(十分な水分をとらないこと)や過度のカロリー制限が重なると、体調により血圧が下がりやすくなる可能性はあります。 [4]


アムロジピンの薬理と低血圧リスク

  • アムロジピンは末梢血管を拡張して血圧を下げますが、作用発現が緩やかなため、急激な低血圧はまれとされています。 [1] [2]
  • それでも、循環動態に影響しうる状況(重度の大動脈弁狭窄など)では症候性低血圧への注意が推奨されています。 [1] こうした背景疾患がある場合、断食・脱水・過度の塩分制限などが重なると、めまい・ふらつきなどの症状が出る可能性は相対的に高まると考えられます。 [1]

断食する際の実践的な安全対策

  • 水分を十分に補給する(脱水は低血圧や立ちくらみの原因になります)。 [4]
  • 急に立ち上がらない、入浴・サウナ・激しい運動は控えめにする(血管が拡張して一過性の低血圧が起こりやすい行為です)。 [1] [2]
  • 血圧の自己測定を行い、特に朝・立位での値や症状(めまい、ふらつき、失神前感、動悸、頭痛、胸の不快感)をメモする。 [3]
  • めまいが強い・収縮期血圧が90mmHg前後まで低下する・失神しそうといった場合は、断食を中止し、少量の水分・塩分・炭水化物を補給して様子を見ることが勧められます。 [3] [4]
  • 基礎疾患(心不全、重度の弁疾患)や高齢の場合は、医師と事前に相談して、断食の方法(時間、許可される水分・電解質摂取)を調整すると安全性が高まります。 [1] [2]

服薬タイミングと食事

  • アムロジピンは食事の有無にかかわらず服用できますが、毎日同じ時間に飲むことで血中濃度が安定し、血圧の変動が抑えられます。 [2]
  • 断食明けの食事では、炭水化物が多い食事後に拡張期血圧が一時的に下がる傾向が報告されているため、急に大量に食べない・少量から再開するのが無難です。 [3]

断食を避けた方がよい可能性があるケース(目安)

  • 過去にアムロジピンでめまい・ふらつきなどの低血圧症状が出やすかった方。 [1]
  • 重度の大動脈弁狭窄、進行した心不全など循環動態が不安定な方。 [1] [2]
  • 脱水を起こしやすい環境(猛暑、サウナ、嘔吐・下痢があるとき)での断食。 [4]

まとめ

  • アムロジピンは急激な低血圧を起こしにくい薬であり、断食がただちに重篤な低血圧リスクを高めるとは限らないと考えられます。 [1] [2]
  • ただし、脱水や急な体位変化、基礎疾患が重なると個人差により低血圧症状が出る可能性はあります。 [1] [4]
  • 断食を行う場合は、十分な水分補給、血圧のモニタリング、症状観察を行い、異常があれば中止・再摂食を検討してください。 [3] [4]

断食の期間や方法、持病の有無、最近の血圧値・症状によって最適なアドバイスが変わるため、心配があれば主治医に相談しながら進めると安心です。 [1] [2]

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出典

  1. 1.^abcdefghijklamlodipine besylate- amlodipine Besylate tablet(dailymed.nlm.nih.gov)
  2. 2.^abcdefghiAmlodipine Besylate Tablets(dailymed.nlm.nih.gov)
  3. 3.^abcdefgEffects of meals on hemodynamics: implications for antihypertensive drug studies.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  4. 4.^abcdefghEffects of fasting and refeeding on blood pressure are determined by nutritional state, not by body weight change.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)

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