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2026年2月13日5分で読める

WHOの資料に基づく | アムロジピンを服用中に運動しても安全ですか?激しい運動で血圧が下がり過ぎたり、めまいや失神のリスクはありますか?

要点:

アムロジピン服用中でも多くの人は通常の運動を安全に行えますが、激しい運動や暑熱・脱水、急な起立で一時的に血圧が下がり、めまい・失神のリスクが高まることがあります。水分・電解質補給、ペース配分、ウォームアップ/クールダウンを徹底し、症状が出たら運動を中止して医師に相談してください。

アムロジピン服用中の運動は安全か?めまい・失神のリスクと対策

アムロジピン(降圧薬)を服用中でも、多くの人は通常の運動を安全に行えることが一般的です。 [1] 一方で、激しい運動や暑熱環境では血圧が下がりやすく、めまい・立ちくらみ・失神のリスクが一時的に高まる可能性があります。 [2] このリスクは発汗による体内水分減少(脱水)や急な姿勢変化で増えるため、水分補給とペース配分、クールダウンを意識することが重要です。 [2]


アムロジピンと運動の生理反応

  • アムロジピンは末梢血管を拡げて血圧を下げる薬で、安静時だけでなく運動時でも滑らかに血圧をコントロールする性質があります。 [1]
  • 長期投与(5–10 mg/日)では、運動中も心拍数や心臓のポンプ機能が保たれる(むしろわずかに改善傾向)というデータがあり、極端な心機能低下は示されていません。 [3]
  • 運動中の血圧低下は、全身の血管抵抗が下がることによる「生理的な反応」で、アムロジピンでも同様に滑らかに起こります。 [3]

めまい・失神のリスクはある?

  • アムロジピン服用中は、急に立ち上がる・暑い環境での激しい運動・大量の発汗などで「ふらつき・めまい・失神」が起きることがあります。 [2]
  • これは、水分・塩分の不足や過度の血圧低下が重なると一時的に脳への血流が不足するためです。 [4]
  • 失神した場合はすぐに医師へ連絡し、受診前に薬の再開・中止を独断で行わないようにしてください。 [4] [2]

どのくらいの頻度で起こる?

  • 臨床試験では、「めまい」はおおむね数%程度で報告されています(用量5–10 mgで約3.4%など)。 [5]
  • その他の副作用(頭痛・倦怠感など)はありますが、多くは軽度で、運動と両立できる方が大半です。 [6]

安全に運動するための実践ガイド

  • 水分・塩分補給
    • 運動前後にこまめな水分補給を行い、発汗が多いときは電解質飲料(ナトリウム補給)も検討しましょう。 [4]
  • ウォームアップとクールダウン
    • 急な高強度は避け、5–10分の準備運動→本運動→クールダウンの流れで、血圧の急変を防ぎます。 [2]
  • ペース配分
    • 暑い日や湿度が高い日は強度を下げる・屋内で涼しい環境を選ぶなど調整しましょう。 [2]
  • 体調チェック
    • 立ちくらみ・動悸・胸痛・息切れ・吐き気などが出たら、すぐに運動を中止して休み、水分を補給してください。 [2]
    • 失神や胸痛がある場合は速やかに医師へ連絡してください。 [2]
  • 起立時の注意
    • 座位・臥位から立ち上がる際はゆっくりにし、ふらつきがあれば一度座って様子を見るようにしましょう。 [2]
  • 服用タイミング
    • 個人差はありますが、薬を飲んだ直後よりも、普段の生活リズムに合わせ、安定した時間に服用すると血圧変動が滑らかになります。 [1]

どんな運動が向いている?

  • 有酸素運動(ウォーキング、サイクリング、スイミング)は、血圧にやさしく持続的な心血管の健康に有益です。 [1]
  • 高強度間欠的運動(HIIT)や、極端な息止めを伴う重い筋力トレーニングは、急な血圧変動やふらつきのリスクが上がることがあるため、様子を見ながら段階的に行いましょう。 [2]
  • 狭心症を持つ方では、アムロジピンは運動耐容能(運動できる時間)を延ばす効果も示されていますが、血圧が大きく下がりすぎない範囲で強度を調整してください。 [7] [8]

こんな時は受診・相談を

  • 失神、重いめまいが繰り返す、胸痛や息切れが強いといった症状がある。 [2]
  • 下痢・嘔吐・過度の発汗で水分摂取が難しい状態が続き、ふらつきが増している。 [4]
  • 新しく薬が追加された/用量が変更された直後で、運動時のふらつきが目立つ。 [4]

まとめ

  • アムロジピン服用中の運動は、多くの人で安全に実施可能で、心機能も保たれやすいと考えられます。 [3] [1]
  • ただし、暑熱・脱水・急な姿勢変化・過度の高強度は、めまい・失神のリスクを一時的に高めるため、水分補給・ペース配分・ウォームアップ/クールダウンを徹底しましょう。 [2] [4]
  • 失神が起きたら、自己判断で継続せず、まず医師に連絡してください。 [2] [4]

副作用の目安(参考)

下記は臨床試験で報告されたアムロジピンの副作用頻度の一例です。

副作用目安となる頻度(5–10 mg)
めまい約3.4%
浮腫(むくみ)約3.0–10.8%
ほてり約1.4–2.6%
動悸約1.4–4.5%

これらは平均的な目安であり、実際の感じ方や頻度には個人差があります。 [5] [6]


実践チェックリスト

  • 今日は暑い?湿度が高い?→強度を下げる/屋内で。 [2]
  • 水分は十分?→運動前後で補給、長時間なら電解質も。 [4]
  • 立ちくらみがある?→座って休み、急な姿勢変化を避ける。 [2]
  • 新しい薬や用量変更直後?→強度控えめで様子見。 [4]
  • 胸痛・失神は?→運動中止して医師に連絡。 [2] [4]

運動の種類や強度、服用量、既往症によって最適な対策は少しずつ変わります。もし最近めまいが増えた、失神しそうになる、暑い日に調子が悪いなどの変化があれば、運動メニューや服用時刻、水分・塩分補給の方法を一緒に見直してみませんか?

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出典

  1. 1.^abcdeAmlodipine in hypertension: an overview of the clinical dossier.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  2. 2.^abcdefghijklmnopAmlodipine (oral route) - Side effects & dosage(mayoclinic.org)
  3. 3.^abcLong-term haemodynamic effects of amlodipine at rest and during exercise in essential hypertension.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  4. 4.^abcdefghijAMLODIPINE AND BENAZEPRIL HYDROCHLORIDE capsule(dailymed.nlm.nih.gov)
  5. 5.^abAMLODIPINE BESYLATE(dailymed.nlm.nih.gov)
  6. 6.^abAmlodipine Besylate Tablets(dailymed.nlm.nih.gov)
  7. 7.^(dailymed.nlm.nih.gov)
  8. 8.^(dailymed.nlm.nih.gov)

ご注意: この情報は教育目的のみで提供されており、専門的な医療アドバイス、診断、または治療に代わるものではありません。医療上の決定を行う前に、必ず資格のある医療提供者に相談してください。