Medical illustration for PubMedの資料に基づく | 関節リウマチの症状は、パイナップルやベリーなどの果物を毎日食べると改善するって本当ですか? - Persly Health Information
Persly 医療専門チームPersly 医療専門チーム
2026年2月18日5分で読める

PubMedの資料に基づく | 関節リウマチの症状は、パイナップルやベリーなどの果物を毎日食べると改善するって本当ですか?

要点:

パイナップルやベリーなどの果物だけで関節リウマチの痛みや腫れが明確に改善する確固たる証拠はありません。ただし、アントシアニンやブロメラインなどの抗炎症・抗酸化成分を含むため、バランスのよい食事や運動、標準治療と組み合わせた補助的な手段としては有望です。毎日少量を継続しつつ、薬は中断せず全体の食事を抗炎症パターンに近づけることが推奨されます。

関節リウマチに果物を毎日食べることだけで症状がはっきり改善する、とまでは言い切れませんが、パイナップルやベリーを含む果物は炎症を抑える栄養素を含み、食事全体の質を高める一部として取り入れると症状管理に役立つ可能性があります。 [1] 果物は薬の代わりにはなりませんが、薬物療法や運動などの標準治療に加える“補助的な手段”としては有望と考えられます。 [2]

果物と炎症のしくみ

  • 🍓ベリー類(ブルーベリー、ストロベリー、ラズベリーなど)は、アントシアニンという色素ポリフェノールを豊富に含み、ヒトで炎症マーカーに影響を与える可能性が報告されています。 [1] アントシアニンは抗酸化作用に加えて、炎症シグナル経路に働きかけることが示唆されています。 [1]
  • 🍍パイナップルにはブロメラインという消化酵素が含まれ、経口摂取で免疫細胞のサイトカイン産生パターンに変化を与える“免疫調整作用”がランダム化クロスオーバー試験で示唆されています。 [3] ただし、この効果は一般的な炎症軽減の可能性を示した段階で、関節リウマチの痛みや腫れを直接的に改善したことを示す決定的なエビデンスとは言えません。 [3]

「改善する」の意味を整理

  • 痛み・腫れ・こわばりの明確な改善を「果物だけ」で得るエビデンスは限定的です。 [2] 一方で、炎症や酸化ストレスに関わる体内環境を整える食習慣は、長期的に症状管理や合併症リスク低下に役立つ可能性があります。 [2]
  • つまり、“単独治療”としての効果は限定的だが、“補助療法”としては推奨しうる、という位置づけが妥当です。 [2]

実際に取り入れるなら

  • 毎日少量を継続:ベリーひと握り(約80〜100g)や、パイナップル1/6〜1/4個程度を目安に、ヨーグルトやサラダに添える食べ方がおすすめです。 ベリーのポリフェノールは継続摂取で炎症関連の指標に働く可能性が報告されています。 [1]
  • 全体の食事バランスがカギ:果物だけでなく、オメガ3脂肪酸(青魚など)、ナッツ、緑茶、ブロッコリーなど抗炎症性の食材を組み合わせると全体として効果が出やすくなります。 [2]
  • 体重管理と運動も併用:関節負担軽減と炎症管理の観点から、適正体重の維持と低〜中強度の定期的な運動は、食事と相乗効果が期待できます。 [2]

注意したいポイント

  • 薬は中断しない:DMARDs(抗リウマチ薬)や生物学的製剤は疾患制御の中心であり、食事はあくまで補助的です。食事の変更で薬を自己判断で減らすことはおすすめできません。 [2]
  • 相互作用の可能性:パイナップルのブロメラインは理論上、抗凝固薬などと相互作用する可能性が議論されています(出血傾向に注意が必要な人は主治医に相談を)。 ブロメラインは免疫調整作用を示唆するデータがありますが、用量・製品差が大きく、果物としての摂取では効果も安全性も穏やかと考えられます。 [3]
  • 個人差を考慮:果物は糖質も含むため、糖尿病がある方は量とタイミングの調整が必要です。 ベリーは果物の中では血糖への影響が比較的穏やかとされ、取り入れやすい選択肢です。 [1]

まとめ

  • ベリーやパイナップルは、抗炎症・抗酸化の栄養素を含み、関節リウマチの症状管理を助ける“可能性”があります。 [1] [3]
  • ただし、単独で症状を大きく改善する決定的な根拠は十分ではなく、薬物療法・運動・体重管理と組み合わせることが重要です。 [2]
  • 無理のない範囲で毎日の食生活に取り入れつつ、全体の食事を“抗炎症パターン”へ近づけることが現実的で効果的です。 [1] [2]

補足:おすすめの取り入れ方(例)

  • 朝食:無糖ヨーグルト+ミックスベリー、オーツ、くるみを少量追加。 [1] [2]
  • 昼食:葉野菜サラダにパイナップル少量とオリーブオイル、サーモンのトッピング。 [2]
  • 間食:ベリーのスムージー(加糖なし)やそのまま一握り。 [1]

もし取り入れてみたら、どのくらいの量や頻度が続けやすそうですか?

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出典

  1. 1.^abcdefghiBerries: anti-inflammatory effects in humans.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  2. 2.^abcdefghijkNutraceuticals of anti-inflammatory activity as complementary therapy for rheumatoid arthritis.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  3. 3.^abcdPlacebo-controlled randomized clinical trial on the immunomodulating activities of low- and high-dose bromelain after oral administration - new evidence on the antiinflammatory mode of action of bromelain.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)

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