Medical illustration for PubMedの資料に基づく | パンを毎日食べると心臓病のリスクが高まるって本当ですか? - Persly Health Information
Persly 医療専門チームPersly 医療専門チーム
2026年2月17日5分で読める

PubMedの資料に基づく | パンを毎日食べると心臓病のリスクが高まるって本当ですか?

要点:

パンを毎日食べること自体が直ちに心臓病リスクを高めるとは限りません。全粒粉パンなど全粒穀物はリスク低下に有利で、白パンや菓子パンの過剰は体重増を通じて不利です。種類・量・食事全体のバランスを整えることが重要です。

結論

パンを毎日食べること自体が、すぐに心臓病(心血管疾患)のリスクを高めると断言はできません。パンの種類(精製小麦の白パンか、全粒粉パンか)、量、食べ方、全体の食生活や体重管理が重要です。 [1] 全粒粉パンのような「全粒穀物」を適度に取り入れることは、心血管の健康に有利に働く可能性が示されています。 [2] 一方で、白パンなど精製穀物中心・高脂肪の菓子パンの過多は体重増加を介して心臓病リスクに不利に働く可能性があります。 [1]


パンの「質」がカギ

  • 全粒粉パン(100%全粒粉・100%全粒小麦など)は、食物繊維・ミネラル・ビタミンが多く、コレステロールや血糖の指標を改善する方向の研究結果がまとまっています。全粒穀物を習慣的に摂る人は、心血管疾患のリスクが低い傾向が報告されています。 [2] 食事の穀物の少なくとも半分を全粒穀物にするのが望ましいとされています。 [3]
  • 白パン(精製小麦のパン)は、外皮と胚芽を取り除いた精製穀物で、食物繊維や栄養が少なく、過剰に摂ると体重増加につながりやすいとされています。 [1] 精製穀物や砂糖の多い焼き菓子・菓子パンは控えることが推奨されます。 [4]

研究が示すポイント

  • 全粒穀物摂取と心血管リスク低下
    大規模な統合解析では、1日に3〜5サービング程度の全粒穀物を摂る人は、心血管疾患のリスクが約21%低いと推計されています。 [2] 介入試験でも、全粒穀物の摂取により総コレステロールやLDLコレステロールが低下する傾向が示されています。 [2]

  • 白パンと体重・腹囲の増加
    地中海食の枠組みの追跡研究では、白パンの摂取量が増えた人ほど4年間で体重と腹囲の増加が大きかったという結果があり、全粒粉パンでは同様の増加がみられませんでした。 [5] 体重増加は心血管リスクの上昇に結びつきやすいため、白パンの習慣的な過多は間接的にリスクを高める可能性があります。 [5]

  • 食パターン全体の影響
    観察研究では、食物繊維が豊富で脂質が低いパターンが炎症マーカーに良い影響を示し、心血管リスクに有利な可能性が示される一方、脂肪分の多い菓子類中心のパターンは不利とされています。 [6]


実践のコツ

  • 選ぶなら全粒
    ラベルに「100%全粒粉」「100%全粒小麦」と明記されたパンを選び、日々の穀物の半分以上を全粒穀物に置き換える方法がおすすめです。 [3] 全粒粉パン、オートミール、ブラウンライス、押し麦、キヌアなどのローテーションも良いですね。 [3]

  • 量をほどほどに
    パンは「主食」なので、食べ過ぎは総カロリー増と体重増加につながりやすい点に注意しましょう。 [1] チーズ・バターたっぷりのクロワッサン、菓子パン、クリーム系ソースと合わせる食べ方は脂質や糖質が過多になりがちなので控えめに。 [1]

  • 血脂・血圧に配慮
    飽和脂肪やトランス脂肪、精製糖質の多い加工食品は、心血管リスクに不利です。 [4] 全粒穀物の食物繊維やミネラル(カリウム・マグネシウム)は血圧管理に役立つ可能性があります。 [7]


よくある疑問への答え

  • 「毎日パン」をやめるべき?
    必ずしもやめる必要はありません。全粒粉のパンを中心に、総量を適正化し、具材・付け合わせをヘルシーにすることで、心臓にやさしい食事に近づけられます。 [3] 白パン中心・菓子パン習慣の見直しは体重管理の面でもメリットがあります。 [5] 全粒穀物の継続摂取は血中脂質の改善にもつながる可能性が示されています。 [2]

  • 「パン=悪」ではない理由
    問題は「質と量」、そして「食事全体のバランス」です。 [1] 野菜・果物・魚・豆類・未精製穀物を基本に、精製穀物と砂糖・飽和脂肪を控える食パターンは心臓病予防に理にかなっています。 [4] その中で全粒粉パンは取り入れやすい選択肢になり得ます。 [2]


まとめ

  • 白パンの過剰摂取は体重や腹囲の増加を介して心臓病リスクに不利となる可能性があり、控えめが安心です。 [5]
  • 全粒粉パンを含む全粒穀物の習慣的な摂取は、心血管リスクの低下や血中脂質の改善に結びつくエビデンスが蓄積しています。 [2]
  • パンを毎日食べるなら、種類(全粒)・量(適量)・組み合わせ(野菜・良質なたんぱく質・不飽和脂肪)を工夫しましょう。 [3] [4]
  • 最終的なリスクは、パン単体ではなく「食事全体・体重管理・運動・喫煙の有無」など複合要因で決まります。 [4]

参考になる置き換え例

  • 白パン2枚 → 全粒粉パン2枚に変更(具は鶏むね・ツナ水煮・豆、野菜多め、オリーブオイル少量)。 [3]
  • 菓子パン(クリーム・チョコ)→ ナッツ少量+果物+全粒粉トーストに。 [4]
  • 食事全体の穀物の半分を、オートミール・玄米・全粒粉パスタに置き換え。 [3]

もし現在、白パンや菓子パンを中心にしているなら、どのくらいの頻度や量で食べていますか?

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出典

  1. 1.^abcdefHeart disease and diet: MedlinePlus Medical Encyclopedia(medlineplus.gov)
  2. 2.^abcdefgGreater whole-grain intake is associated with lower risk of type 2 diabetes, cardiovascular disease, and weight gain.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  3. 3.^abcdefgHeart-healthy diet: 8 steps to prevent heart disease(mayoclinic.org)
  4. 4.^abcdefLipid-Lowering Therapy Guidelines(ekjm.org)
  5. 5.^abcdChanges in bread consumption and 4-year changes in adiposity in Spanish subjects at high cardiovascular risk.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  6. 6.^Food patterns, inflammation markers and incidence of cardiovascular disease: the Malmö Diet and Cancer study.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  7. 7.^Can whole-grain foods lower blood pressure?(mayoclinic.org)

ご注意: この情報は教育目的のみで提供されており、専門的な医療アドバイス、診断、または治療に代わるものではありません。医療上の決定を行う前に、必ず資格のある医療提供者に相談してください。