膀胱がん治療で食欲低下はよくある?対処法まとめ
要点:
膀胱がん治療による食欲低下は一般的ですか?管理方法は?
膀胱がんを含むがん治療では、食欲低下(食欲不振・アノレキシア)は比較的よくみられる副作用で、化学療法や免疫療法、放射線治療に伴う吐き気・味覚変化・口内トラブル・倦怠感などが複合して食欲を落とします。 [1] 食欲低下は栄養不足や体力低下につながり、治療継続にも影響しうるため、早めの対応が重要です。 [2] [3]
なぜ食欲が落ちるのか
- がん自体や治療に伴う吐き気・嘔吐、口内炎、口や喉の乾燥、下痢・便秘、早期満腹感、味や匂いの変化などが重なって食べづらくなります。 [1]
- 心理的な不安や抑うつ、痛みも「食べたい気持ち」を弱めます。 [1]
- 免疫療法では、ホルモン異常(甲状腺、下垂体、副腎など)が起きると食欲低下や倦怠感の原因になります。 [4]
- 吐き気・嘔吐が続くと脱水や栄養不足を招き、食欲不振が悪循環になります。 [3]
すぐに試せる食事の工夫
- 食べやすいタイミングに少量をこまめに:朝は比較的食べやすい方が多いので、調子の良い時間帯を活用しましょう。 [5]
- 水分は食事の30分前後に:食事中の多量の水分は満腹になりやすく、固形の栄養摂取が減ります。 [5]
- 高カロリー・高たんぱくの軽食:卵、豆腐、ヨーグルト、ナッツ、チーズなどを少量ずつ。 [6]
- 栄養補助ドリンク・スムージー:飲む方が楽な場合に適しています(牛乳・ヨーグルト・果物・ピーナッツバターなどを組み合わせ)。 [7]
- 心地よい食事環境:音楽、香り、家族と一緒に食べるなど、雰囲気を整えると食べやすくなります。 [5]
- 食事中のにおい対策:冷やした料理、ふた付き容器の活用、換気などで嗅覚刺激を抑えます。 [6]
吐き気・嘔吐の予防と管理(重要)
- 吐き気は食欲低下の大きな要因なので、予防的な制吐薬(吐き気止め)を治療計画に組み込むことが推奨されます。 [8] [9]
- 化学療法の薬剤や個人のリスク(年齢、性別、乗り物酔いの既往など)に応じて、5-HT3拮抗薬、ステロイド、NK1拮抗薬、オランザピンなどを組み合わせます。 [3] [10]
- シスプラチン系など嘔吐リスクが高いレジメンでは、5-HT3拮抗薬+ステロイド併用が食欲低下の軽減にも有効と報告されています。 [PM10]
口や喉のトラブルへの対応
- 口内炎や口の乾燥は食べにくさの原因となるため、口腔ケア(うがい、保湿、刺激物を避ける)を徹底します。 [11]
- 熱い・辛い・酸っぱい食品、アルコール含有の洗口液は避け、やわらかく冷たい食品を選びます。 [11]
免疫療法中の注意点
- 発熱、持続する頭痛、強い倦怠感、めまい、動悸、食欲低下が続くなどの症状がある場合、甲状腺機能や副腎機能などのホルモン検査が必要になることがあります。 [4]
- 実際に免疫チェックポイント阻害薬(例:ペムブロリズマブ)で、二次性副腎不全により食欲低下や低ナトリウム血症が遅れて進行した例が報告されています。 [PM8]
栄養サポートの考え方
- 食欲低下が続き、体重減少や脱水が目立つ場合は、栄養士による評価と個別プランが役立ちます。 [2]
- 経口摂取が著しく不十分なら、経管栄養や静脈栄養を検討することがあります(医療チームが安全性と必要性を評価)。 [12]
- がんの進行度や全身状態により、食事が病状の経過に大きく影響しないケースもあり、無理な摂取より快適さを優先することがあります。 [6]
体重・筋肉量の維持が大切
- 長期の食欲不振はがん関連悪液質や筋肉量低下(サルコペニア)につながり、治療成績や合併症リスクに影響します。 [PM7]
- 軽い運動(医師の許可の範囲での散歩やレジスタンス運動)は、食欲や筋力維持の助けになることがあります。 [7]
- 高たんぱくの間食と、可能なら運動+栄養補給のセットを続けることが効果的です。 [PM7]
受診の目安(すぐ相談するサイン)
- 3日以上食べられず、水分も十分に取れない。 [12] [3]
- 吐き気・嘔吐がコントロールできない、体重が急に減る、ふらつきや強い倦怠感がある。 [8] [3]
- 発熱、黒色便・血便、持続する頭痛・めまい、動悸など免疫療法関連のサイン。 [4]
具体的な食事例・補助のアイデア
- 朝:卵入りお粥、ヨーグルト+はちみつ、小さなおにぎり。 [6]
- 間食:チーズ、ナッツ、プリン、バナナ、栄養補助ドリンク。 [7]
- 昼:豆腐ハンバーグ、冷やしうどん、具だくさん味噌汁(野菜・豆腐)。 [6]
- 夕:白身魚の蒸し物、柔らかい煮物、スープ、少量のご飯。 [6]
- スムージー例:牛乳(または豆乳)+ヨーグルト+バナナ+ピーナッツバター+氷で高カロリー・高たんぱく。 [7]
まとめ
関連する質問
出典
- 1.^abcd국가암정보센터(cancer.go.kr)
- 2.^abc1787-Anorexia | eviQ(eviq.org.au)
- 3.^abcdefg7-Prevention of anti-cancer therapy induced nausea and vomiting (AINV)(eviq.org.au)
- 4.^abcdКак справиться с побочными эффектами иммунотерапии(mskcc.org)
- 5.^abcNo appetite during cancer treatment? Try these tips(mayoclinic.org)
- 6.^abcdefNo appetite during cancer treatment? Try these tips(mayoclinic.org)
- 7.^abcdNo appetite during cancer treatment? Try these tips(mayoclinic.org)
- 8.^abcdChemotherapy nausea and vomiting: Prevention is best defense(mayoclinic.org)
- 9.^↑Chemotherapy nausea and vomiting: Prevention is best defense(mayoclinic.org)
- 10.^↑7-Prevention of anti-cancer therapy induced nausea and vomiting (AINV)(eviq.org.au)
- 11.^abPatient information - Bladder/urinary tract cancer locally advanced or metastatic - Enfortumab vedotin(eviq.org.au)
- 12.^abc7-Prevention of anti-cancer therapy induced nausea and vomiting (AINV)(eviq.org.au)
ご注意: この情報は教育目的のみで提供されており、専門的な医療アドバイス、診断、または治療に代わるものではありません。医療上の決定を行う前に、必ず資格のある医療提供者に相談してください。