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2026年2月19日5分で読める

米国NIHの資料に基づく | アトルバスタチンの副作用として関節痛が起こる可能性とその頻度、対処法や受診の目安は何ですか?

要点:

アトルバスタチンでは関節痛が副作用として起こり得、頻度は4.3〜11.7%(四肢痛3.1〜9.3%)と報告されています。休息や運動強度の調整、鎮痛対策、用量調整・薬剤切替の相談が有効で、改善しない、生活に支障、腫れ・熱感、重い筋症状や暗色尿を伴う場合は早めに受診を。

アトルバスタチンで「関節痛」は起こりうるのか:頻度・対処法・受診の目安

アトルバスタチン(スタチン系)の副作用として、関節痛(関節の痛み:arthralgia)は起こることがあります。臨床試験の消費者向け添付文書では、用量群により関節痛の報告頻度がおよそ4.3〜11.7%と記載されています。これはプラセボより高い群があり、特に用量が高いほど報告が増える傾向が見られます。 [1] [2] また、四肢の痛み(pain in extremity)も3.1〜9.3%程度で報告されており、関節周囲の不快感として自覚される場合があります。 [1] [3]


副作用の頻度(まとめ)

  • 関節痛(arthralgia):およそ4.3〜11.7%。用量により幅があります。 [1] [2]
  • 四肢の痛み(pain in extremity):およそ3.1〜9.3%。 [1] [3]
  • 筋骨格系の痛み(musculoskeletal pain)も報告項目に含まれます。 [4]
  • スタチン使用者では、筋骨格系の症状全般(関節症、ケガ関連、薬剤関連の筋骨格痛)のオッズ比が非使用者より高いとする観察研究もあります。 [5]

痛みの特徴の目安

  • 軽度〜中等度の鈍い痛みとして、自重動作で気になる程度のことがあります。 [1]
  • からだの一部(膝・肩・手首など)の関節周囲のこわばりや動作時痛として感じることがあります。 [1]
  • 同時に筋肉痛(ミオアルジア)を伴うこともあり、区別がつきにくい場合があります。 [4]

まずのセルフケア(対処法)

  • 休息と負荷調整:新しい運動を急に増やすと痛みが悪化しやすいので、運動強度は段階的に調整しましょう。 [6] [7]
  • 市販の鎮痛対策:短期間の局所冷却/温罨法、ストレッチ、必要に応じて一般的な鎮痛薬の一時使用を検討できます(持病や併用薬がある場合は医師・薬剤師に相談)。 [6]
  • 服用時間・用量の見直しの相談:用量を下げる、別のスタチンへ切り替えると痛みが改善することがあります。自己判断で中止せず、医療者と相談してください。 [6]
  • 運動習慣の見直し:急激な強度の運動開始は筋骨格の有害事象のリスクを上げることがあるため、徐々に慣らすことが推奨されます。 [5] [7]

受診の目安(いつ相談すべきか)

  • 数日〜1週間程度のセルフケアで改善しない関節痛が続く場合。 [6]
  • 日常生活に支障が出る痛み、夜間痛、腫れや赤み、熱感を伴う場合は早めに相談しましょう。 [1]
  • 筋肉の高度な痛み・脱力、尿の色が濃い/茶色、発熱などを伴う場合は、まれですが重篤な筋障害(横紋筋融解など)の可能性があり、速やかに受診が必要です。 [8]
  • 併用薬(例:一部の抗真菌薬、マクロライド系抗菌薬、シクロスポリンなど)でスタチンの血中濃度が上がると、筋骨格系副作用のリスクが増えることがありますので、新規薬開始時は必ず医療者に共有してください。 [9]

医療機関での対応の例

  • 痛みの部位・性状・経過、運動量の変化、併用薬を確認。必要によりCK(クレアチンキナーゼ)や肝機能検査を行うことがあります。 [9]
  • 用量調整、休薬試験、薬剤変更(別のスタチン、隔日投与、あるいはエゼチミブなどの非スタチン系併用/切替)を検討することがあります。 [6]
  • 運動の仕方や理学療法的アプローチ(ストレッチ、筋力バランス改善)の指導が行われることがあります。 [6]

関節痛と筋肉痛の見分けのヒント

  • 関節痛:関節そのものの曲げ伸ばしで痛みが強まる、腫れや熱感があることがある。 [1]
  • 筋肉痛:押すと筋腹が痛い、広い範囲でだるい、力が入りにくい感じ。アトルバスタチンでは筋痛も比較的よくある訴えです。 [4]

よくある質問:中止しても大丈夫?

  • 自己判断での即時中止は一般的には推奨されません。心血管イベントの予防効果が大きい薬剤なので、医療者と相談の上で用量調整や切替を検討するのが安心です。 [6]
  • 痛みが強く、重篤徴候がある場合は一時中止を含め緊急対応が必要になることがあります。 [8]

まとめ

  • アトルバスタチンでは関節痛が4.3〜11.7%程度で報告され、四肢の痛みも3.1〜9.3%でみられます。用量が高いほど頻度が上がる傾向があります。 [1] [2] [3]
  • 多くは軽度〜中等度で、運動調整・休息・用量見直しなどで対処可能です。 [6]
  • 改善しない、生活に支障がある、重篤な筋症状を伴う場合は早めに受診してください。 [8]

主要データ一覧

副作用項目報告頻度(範囲)備考
関節痛(Arthralgia)4.3〜11.7%用量群により増加傾向あり。 [1] [2]
四肢の痛み(Pain in extremity)3.1〜9.3%関節周囲の不快感として自覚されることあり。 [1] [3]
筋骨格痛(Musculoskeletal pain)用量群でプラセボ超過の項目筋痛・こわばりを含む。 [4]
スタチン使用者の筋骨格イベント全般OR 1.09〜1.19(アウトカム群により)観察研究で非使用者より高い傾向。 [5]

必要であれば、詳細の資料や個別のリスク(年齢、腎機能、併用薬、運動量)に応じた調整方法についてもご案内できます。

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出典

  1. 1.^abcdefghijkATORVASTATIN CALCIUM tablet, film coated(dailymed.nlm.nih.gov)
  2. 2.^abcdATORVASTATIN CALCIUM tablet, film coated(dailymed.nlm.nih.gov)
  3. 3.^abcdATORVASTATIN CALCIUM tablet, film coated(dailymed.nlm.nih.gov)
  4. 4.^abcdATORVASTATIN(dailymed.nlm.nih.gov)
  5. 5.^abcStatins and musculoskeletal conditions, arthropathies, and injuries.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  6. 6.^abcdefghStatin side effects: Weigh the benefits and risks(mayoclinic.org)
  7. 7.^abStatin side effects: Weigh the benefits and risks(mayoclinic.org)
  8. 8.^abcShould you be worried about severe muscle pain from statins?(mayoclinic.org)
  9. 9.^abAtorvastatin: safety and tolerability.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)

ご注意: この情報は教育目的のみで提供されており、専門的な医療アドバイス、診断、または治療に代わるものではありません。医療上の決定を行う前に、必ず資格のある医療提供者に相談してください。