Medical illustration for 米国NIHの資料に基づく | アトルバスタチンの副作用として頭痛はありますか?起こる場合、どれくらいの頻度で報告されていますか? - Persly Health Information
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2026年2月19日5分で読める

米国NIHの資料に基づく | アトルバスタチンの副作用として頭痛はありますか?起こる場合、どれくらいの頻度で報告されていますか?

要点:

アトルバスタチンで頭痛が生じることはありますが、プラセボより明確に多い代表的副作用としては位置づけられていません。大規模試験では「2%以上かつプラセボより多い」有害事象に頭痛は含まれず、頻度は低めまたはプラセボ同程度と考えられます。

アトルバスタチンで「頭痛」は報告されることがありますが、プラセボ(偽薬)より明確に多い“代表的副作用”としては位置づけられていません。 [1] 大規模なプラセボ対照試験の集計では、2%以上かつプラセボより頻度が高かった主な症状に頭痛は含まれておらず、頭痛は報告自体はあるものの一般的な頻度としては高くないと解釈されます。 [1]

公式データの概要

  • 大規模臨床試験の要約表では、アトルバスタチン投与群で2%以上・プラセボより多く見られた症状が列挙されていますが、その代表例(消化不良、悪心、筋肉痛関連、不眠、咽喉頭痛 など)の中に頭痛は記載されていません。これは「頭痛が全くない」という意味ではなく、「少なくとも2%以上でプラセボを上回る頻度としては示されていない」という位置づけです。 [1] 同様の米国添付文書群でも“2%以上でプラセボより多い有害事象”として頭痛は挙がっていません。 [2] [3]

頻度についての考え方

  • 添付文書レベルの集計では、頭痛は“よくある(≥2%)”副作用リストに含まれないため、仮に起きるとしても頻度は低め、もしくはプラセボと同程度と考えられます。 [1] 臨床研究の総合レビューでも、スタチンで報告される自覚症状の多くはプラセボでも同程度に生じる傾向があり、頭痛のような一般症状は薬剤固有の増加とは結びつきにくいことが示唆されています。 [4]

実臨床での対応ポイント

  • 服用開始後に新しい頭痛が気になるときは、まずは頻度・タイミング(内服直後か、用量変更後か)・他の原因(睡眠不足、脱水、カフェイン、ストレス、別薬の影響など)を一緒に見直すのがよいです。一般的には内服継続で軽快することもありますが、強い痛みが続く、神経症状を伴う、発熱や項部硬直を伴う、視力異常がある、といった場合は早めの受診が安心です。
  • どうしても薬との関連が疑われる場合は、医師と相談のうえ、用量調整や服用時間帯の変更、他のスタチンへの切り替えなどの選択肢も検討されます。副作用の評価は個人差が大きいため、無理に自己中断せず専門家に相談するのがおすすめです。

まとめ

  • アトルバスタチンで頭痛が起こることは「あり得る」が、プラセボより明確に多い“代表的副作用”としては示されておらず、頻度は少なくとも“2%以上でプラセボより多い”範囲には入っていないと報告されています。 [1] したがって、頭痛が出た場合でも、薬以外の要因も含めて総合的に評価することが大切です。 [4]

単に「頭痛があるかどうか」だけでなく、出る頻度、持続時間、随伴症状、薬の飲み方の変化なども教えていただけると、より適切なアドバイスにつながります。

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出典

  1. 1.^abcdeATORVASTATIN(dailymed.nlm.nih.gov)
  2. 2.^ATORVASTATIN(dailymed.nlm.nih.gov)
  3. 3.^Atorvastatin Calcium These highlights do not include all the information needed to use atorvastatin calcium safely and effectively. See full prescribing information for atorvastatin calcium tablets. ATORVASTATIN calcium tablets, for oral use Initial U.S. Approval: 1996(dailymed.nlm.nih.gov)
  4. 4.^abWhat proportion of symptomatic side effects in patients taking statins are genuinely caused by the drug? Systematic review of randomized placebo-controlled trials to aid individual patient choice.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)

ご注意: この情報は教育目的のみで提供されており、専門的な医療アドバイス、診断、または治療に代わるものではありません。医療上の決定を行う前に、必ず資格のある医療提供者に相談してください。