
オメプラゾール服用中にウコン(ターメリック)サプリを併用しても安全ですか?
要点:
一般的な用量のターメリックサプリは、オメプラゾールとの重大な相互作用は現時点で示されておらず、通常は併用可能と考えられます。ただし製品差やCYP酵素への影響の可能性、出血リスク・肝機能への配慮が必要なため、抗血栓薬使用中や肝疾患がある場合は医療者に相談してください。
オメプラゾール服用中に一般的な用量のウコン(ターメリック)サプリを併用することは、現時点の公的情報では重大な相互作用は示されておらず、通常は大きな問題にならないと考えられます。 [1] ただし、ウコン製品は成分や含有量のばらつきが大きく、まれに薬物代謝酵素(CYP)の作用に影響する可能性が指摘されているため、出血リスクのある薬や多剤併用中の方、肝疾患のある方は慎重に検討するのが安全です。 [2]
結論のポイント
- 🟢 安全性の目安: オメプラゾールの公式情報で注意喚起が明確なハーブはセントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)などで、ターメリックは主要な相互作用リストに挙がっていません。 [1] [3]
- 🟡 注意が必要なケース: ターメリック(クルクミン等)はin vitroや補完代替医療の資料でCYP酵素への影響の可能性が示されていますが、臨床的な相互作用は一貫して確認されていません。 [2]
- 🔴 併用を再考すべき場合: 抗血小板薬や抗凝固薬を服用中、出血傾向がある、手術前、肝機能障害がある場合は中止や医師相談を検討してください。 [2]
オメプラゾール側の相互作用の枠組み
- オメプラゾールは胃酸分泌を抑える薬で、酸性度の変化や肝代謝(主にCYP2C19/3A4)を介して薬物相互作用が起こり得ますが、強く注意が必要とされるのはセントジョーンズワートやリファンピンなど特定の誘導薬です。 [3] [4]
- 公的な服用情報では、一般的に注意すべきOTC・ハーブとしてセントジョーンズワート等が挙げられますが、ターメリックは明記されていません。 [1]
ターメリック側の留意点
- ターメリック(クルクミンなどの成分を含む)は、研究段階ではCYP系への影響が示唆される一方、吸収性が低く、臨床での一貫した相互作用は確立していません。 [2]
- 製品間で有効成分濃度が大きく異なること、バイオアベイラビリティを高める加工(例:黒コショウ抽出物〈ピペリン〉配合)により体内濃度が上がることがあり、個人差が出やすい点には注意が必要です。 [2]
想定されるリスクと実臨床での見え方
- 胃酸抑制による吸収影響: ターメリックは栄養補助食品であり、胃酸低下による重大な吸収変化の報告は限定的です。現時点で臨床的に有意な影響は示されていません。 [5]
- 代謝酵素(CYP)を介した影響: オメプラゾールは主にCYP2C19で代謝され、一部CYP3A4も関与しますが、ターメリックの臨床用量でCYPを強く阻害・誘導する明確なヒトデータは不足しています。 [5] [2]
- 出血傾向: 一部のハーブは抗血小板作用を持ち出血リスクを高めますが、ターメリック単独での臨床的出血リスクについては確定的ではありません(ただしリスクがゼロと断定はできません)。 [2]
安全に併用するための実践ポイント
- ✅ 用量を守る: 製品ラベルの推奨量を超えないようにし、初めて使うときは「少量から」がおすすめです。 [2]
- ✅ 症状の自己観察: 皮下出血が増える、鼻血が止まりにくい、黒色便など出血サインがないか様子を見て、異常があれば中止して相談してください。 [2]
- ✅ 服用間隔: 相互作用のリスクをさらに下げたい場合、朝のオメプラゾール(空腹時)とターメリックは数時間ずらして服用する方法も一案です(確立した必須条件ではありませんが、実務上の工夫として役立つことがあります)。
- ✅ 手術・歯科処置の前: 出血リスクの観点から、事前に医療者へサプリ使用を必ず伝えましょう。 [2]
- ✅ 既往症・多剤併用: 抗血小板薬・抗凝固薬、重い肝疾患、複数の代謝薬を服用中の場合は、開始前に医師・薬剤師へ相談するのが安心です。 [2]
併用回避が望ましいケース(目安)
- 抗血小板薬(例:クロピドグレル、アスピリン)や抗凝固薬(例:ワルファリン、DOAC)を使用中で出血リスクが高い場合。 [2]
- 近くに外科・歯科手術を予定している場合。 [2]
- 強い肝機能障害がある場合や、サプリで肝機能が悪化した既往がある場合。 [2]
実用的なまとめ
- 多くの方にとって、オメプラゾールと一般的な用量のターメリックサプリの併用は、現時点の情報では大きな問題は生じにくいと考えられます。 [1] とはいえ、サプリは製品差が大きく、体質や他の薬との組み合わせで影響が出ることもあるため、少量から始めて体調変化がないか確認する姿勢が安心です。 [2]
参考表:相互作用リスクの目安
| 項目 | リスクの見え方 | 補足 |
|---|---|---|
| 胃内pH変化による吸収影響 | 低い可能性 | ターメリックで臨床的問題は不明・限定的。 [5] |
| CYP代謝(2C19/3A4) | 不確実(エビデンス限定) | ターメリックはCYP影響の可能性示唆も臨床確証は乏しい。 [2] [5] |
| 出血傾向 | 個別に注意 | 抗血小板・抗凝固薬併用時は慎重。 [2] |
| 明確に避けるべき併用(PPI側) | セントジョーンズワート等 | オメプラゾールで明確に注意喚起。 [3] [4] |
必要に応じて、今使っているターメリック製品名・用量・他のお薬を教えていただければ、より具体的にリスクを一緒に確認できます。
関連する質問
出典
- 1.^abcdOmeprazol: MedlinePlus medicinas(medlineplus.gov)
- 2.^abcdefghijklmnopqTurmeric(mskcc.org)
- 3.^abcOMEPRAZOLE AND SODIUM BICARBONATE capsule(dailymed.nlm.nih.gov)
- 4.^abOMEPRAZOLE AND SODIUM BICARBONATE capsule(dailymed.nlm.nih.gov)
- 5.^abcdDrug-drug interaction profiles of proton pump inhibitors.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
ご注意: この情報は教育目的のみで提供されており、専門的な医療アドバイス、診断、または治療に代わるものではありません。医療上の決定を行う前に、必ず資格のある医療提供者に相談してください。


