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2026年2月27日5分で読める

米国NIHの資料に基づく | オメプラゾールは断食中に毎日服用しても安全ですか?

要点:

オメプラゾールは断食中でも空腹時に毎日服用して概ね安全で、食前の服用が推奨されます。市販での自己判断による使用は朝食前に1日1回、最長14日までとし、長期継続や併用薬がある場合は医師に相談してください。水で丸のみし、症状が続く・悪化する場合は受診を推奨します。

オメプラゾールは、一般的には断食(絶食)中でも毎日服用して差し支えない薬と考えられます。多くの製剤は「食事前に服用」することが推奨されており、空腹時に飲む方が効果が出やすいため、断食中の服用自体が問題になることは少ないです。 [1] [2] ただし、自己判断で長期連用するよりも、最小限の用量・期間で使い、必要性を定期的に見直すことが望ましいです。 [3]

基本ポイント

  • 服用タイミング:遅延放出製剤(カプセル・錠剤)は「食事の前」に服用するよう案内されています。これは胃酸ポンプが活性化するタイミングと合わせて効果を最大化するためで、空腹時の服用が適しています。 [1] [2] [4]
  • 短期使用の標準:市販のオメプラゾール製剤では、胸やけ等に対して1日1回、朝の食前に14日間連日服用が一般的な指示です。14日を超えての連続使用は医師の指示が必要です。 [5] [6]
  • 長期の安全性:プロトンポンプ阻害薬(PPI)としてのオメプラゾールは、適切な適応での長期使用においても、重篤な有害事象は稀で、良好に耐容されることが示されています。 [7] [8] 一方で、必要性のない長期連用は避け、定期的に継続の妥当性を見直すことが推奨されます。 [3] [7]

断食中に毎日服用する際の注意点

  • 空腹時のメリット:遅延放出製剤は空腹時の方が吸収や酸分泌抑制のタイミングが合いやすく、効果が出やすいとされています。したがって断食中でも、通常どおり朝の食前に服用して問題ありません。 [1] [2]
  • 食事の有無と薬効:即放出型や重曹配合型など一部製剤は食事の影響を受けにくい場合もありますが、一般的な遅延放出カプセル/錠は「食前」が基本です。 [2]
  • 水で服用:コップ1杯の水で丸のみするのが指示で、噛んだり砕いたりしないようにしましょう(腸溶性コーティングが壊れると効果が落ちます)。 [5] [6]
  • 期間:胃もたれ・胸やけなどで自己判断の短期使用をする場合、14日間を上限にし、症状が続く・悪化する場合は医療機関で評価を受けてください。 [5] [6]
  • 合併症・併用薬:クロピドグレル(抗血小板薬)など一部の薬とは相互作用が知られており、長期使用や持病がある場合は主治医に相談してください。 [3]

長期使用のリスクとバランス

  • 全体としての安全性:PPIはクラスとして長期でも安全性が高いとされ、重篤な副作用は非常に稀です。 [7] [8]
  • 観察されうる事項:長期使用で、軽度の高ガストリン血症や胃底腺ポリープなどがみられることがありますが、多くは重篤性が低く、必要に応じて中止で改善することが知られています。 [7]
  • 感染や栄養吸収:一部研究で市中肺炎のリスク上昇が示唆されていますが、入院肺炎では増えないと報告されるなど、リスクは限定的と考えられています。 [7] また、ビタミンB12低下は高齢者や高用量・長期で注意が必要という程度です。 [7]
  • 最小有効用量:指示では、治療目的に合った最小用量・最短期間が望ましいとされています。 [3]

断食様式別の実践アドバイス

  • 終日断食(飲水のみ):朝の食前(空腹時)に水で服用します。食事がなくても問題ありません。 [1] [2]
  • 時間制限食(例:16時間断食):断食時間帯の開始直後または起床後の空腹時に服用するとタイミングを一定に保てます。 [1] [2]
  • 宗教的断食(例:日中禁食):夜間の最初の食事の30〜60分前に合わせると、酸分泌のタイミングと整合しやすいです。食事が難しければ、空腹の時間帯に服用でも構いません。 [1] [2]

服用方法の細かなコツ

  • 丸のみ厳守:カプセル/錠剤は噛まない・砕かないでください。 [5] [6]
  • 嚥下困難がある場合:カプセル内容物をりんごソースに混ぜて服用する代替法が案内されています(微小錠を噛まないこと)。 [1]
  • 制酸薬との併用:必要に応じて制酸薬を併用してもよいとされる情報がありますが、タイミングはずらした方が無難です。 [2]

いつ医療機関に相談すべきか

  • 14日間服用しても症状が続く・悪化する場合。 [5] [6]
  • 嚥下障害、体重減少、黒色便、吐血、強い胸痛など警戒サインがある場合。
  • 他の慢性薬(特に抗血小板薬など)を服用している場合や、腎機能障害・肝疾患がある場合。 [3]

まとめ

  • 断食中の毎日のオメプラゾール服用は、空腹時服用が推奨されている薬の特性上、概ね安全で合理的です。 [1] [2]
  • ただし、自己判断での長期連用は避け、最小の用量・期間で使用し、継続の必要性を定期的に見直すことが大切です。 [5] [6] [3]
  • 持病や併用薬がある方、症状が長引く方は、医師に相談して適切な期間・用量調整を受けてください。 [3]

この薬をどのくらいの期間・用量で続けているのか、また断食のスタイル(時間帯や頻度)を教えてもらえますか?

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出典

  1. 1.^abcdefghDailyMed - OMEPRAZOLE capsule, delayed release(dailymed.nlm.nih.gov)
  2. 2.^abcdefghiDailyMed - OMEPRAZOLE capsule, delayed release(dailymed.nlm.nih.gov)
  3. 3.^abcdefgThese highlights do not include all the information needed to use omeprazole safely and effectively. See full prescribing information for omeprazole. OMEPRAZOLE DELAYED-RELEASE CAPSULES, USP Initial U.S. Approval: 1989(dailymed.nlm.nih.gov)
  4. 4.^DailyMed - OMEPRAZOLE capsule, delayed release(dailymed.nlm.nih.gov)
  5. 5.^abcdefOMEPRAZOLE- omeprazole tablet, delayed release(dailymed.nlm.nih.gov)
  6. 6.^abcdefOMEPRAZOLE- omeprazole magnesium tablet, delayed release(dailymed.nlm.nih.gov)
  7. 7.^abcdefSafety of the long-term use of proton pump inhibitors.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  8. 8.^abSafety experience from long-term treatment with omeprazole.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)

ご注意: この情報は教育目的のみで提供されており、専門的な医療アドバイス、診断、または治療に代わるものではありません。医療上の決定を行う前に、必ず資格のある医療提供者に相談してください。