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2026年2月24日5分で読める

米国NIHの資料に基づく | ナプロキセンは性別によって推奨用量や服用上の注意点が変わりますか?

要点:

ナプロキセンは性別によって推奨用量は基本的に変わりません。成人(12歳以上)のOTCでは220mgを8〜12時間ごと、初回のみ2錠可、1日最大3錠で、連用は10日以内が目安です。副作用リスクや妊娠・高齢・併用薬などの個別要因に応じて最小有効量・最短期間で使用してください。

ナプロキセン(ナプロキセンナトリウム)は、一般的には性別で推奨用量が変わりません。12歳以上の成人では、OTC(市販)製品の標準的な用量は「1回1錠(通常220 mg相当)を8~12時間ごと、初回のみ必要なら1時間以内に2錠まで、24時間で最大3錠まで」が目安です。長くても10日を超えて連用しないことが基本です。 [1] [2] [3] [4]


標準的な用量と服用法

  • 通常用量: 12歳以上は、症状が続く間、8~12時間ごとに1錠。 [1]
  • 初回服用の調整: 痛みが強い場合、初回のみ1時間以内に2錠まで可。 [1]
  • 最大量: 8~12時間のどの区間でも最大2錠まで、24時間で最大3錠まで。 [1] [2]
  • 水分: 服用のたびにコップ一杯の水と一緒に飲む。 [1] [2]
  • 連用期間: 原則10日を超えて服用しない(長引く場合は医師へ相談)。 [1] [5]

これらの用量指示は、主要なOTCナプロキセンナトリウム製品(例:アリーブ/Aleve 等)で性別の区別なく同一です。 [4] [6]


性別と安全性・副作用の観点

  • 血中濃度の差: 研究では、同じ用量でも女性でナプロキセン濃度がやや高くなる傾向や、高齢になるほど濃度が上がる傾向が報告されています。とはいえ、年齢と性別で説明できるばらつきは全体の15%未満で、通常用量の範囲では濃度差が有害事象や効果の差に直結する証拠は限定的でした。 [7] [8]
  • 副作用リスク: 一般論として、NSAIDsの胃腸障害は女性で多い傾向が指摘されますが、処方指示は通常性別で変更されません。重要なのは最小有効量で最短期間使うことです。 [9] [10]

重要な服用上の注意点(性別を問わず共通)

  • 胃腸への影響: 胃痛、胃潰瘍、出血のリスクがあり、特に高用量・長期で上がります。可能なら食後、必ずコップ一杯の水で服用し、空腹時の連用は避けるとよいでしょう。 [1] [2]
  • 心血管・腎機能: 高血圧、心疾患、腎機能低下がある人は医師に相談が必要です。一般に最小限の用量・期間を守ることが推奨されます。 [4]
  • 併用薬: 抗凝固薬、他のNSAIDs、低用量アスピリン、特定の降圧薬などと相互作用があり得ます。新たに飲み始める際は併用薬を確認してください。 [4]
  • 高齢者: 65歳以上は副作用リスクが高いため、通常より低用量・短期間が勧められます。 [11]
  • 服用期間: 痛みが続く、または悪化する場合は10日以内でも受診を検討しましょう。 [1]

妊娠・授乳・生殖への配慮(女性向けの特記事項)

  • 妊娠: 妊娠後期(特に20週以降)は胎児や羊水に影響が出る可能性があり、原則避ける必要があります(必要時は医師の指示に従う)。この点は一般的なNSAIDsの注意として重要です。
  • 妊娠希望・不妊治療中: 一部で排卵や着床に影響が指摘されることがあり、長期連用は避けるのが無難です。 [11]
  • 授乳: 多くの場合は短期的な使用で問題ないとされますが、授乳中は医師・薬剤師へ相談をおすすめします。

(妊娠・授乳に関する詳細は製品ごとの添付文書に従ってください。)


性別で実践が変わる場面は?

  • 日常のOTC使用では性別で用量を分けないのが一般的です。 [1] [2] [4]
  • ただし、以下のような場合は実質的に調整が必要になることがあります。
    • 体重が小柄、高齢、胃腸リスクが高い、腎機能や心血管リスクがある場合:最小用量・最短期間をより厳密に。 [11] [10]
    • 女性で胃腸症状が出やすい場合:食後服用、胃薬の併用検討、または別系統の鎮痛薬への切替を医療者と相談。 [9] [10]

使い分けのコツ(チェックリスト)

  • ✅ まずは1錠で反応を見る(初回のみ痛みが強ければ2錠も可)。 [1]
  • ✅ 8~12時間空ける、1日3錠以内を厳守。 [1] [2]
  • ✅ 10日を超えない、長引く痛みは受診。 [1]
  • ✅ 水と一緒に、できれば食後に。 [1]
  • ✅ 65歳以上、妊娠の可能性、基礎疾患や併用薬がある場合は事前に相談。 [11]

まとめ

  • 性別による推奨用量の違いは基本的にありません(成人・12歳以上は共通のOTC用量指示)。 [1] [2] [4]
  • 研究上は女性で血中濃度がやや高い傾向が報告されていますが、通常用量の範囲では臨床的な有害事象や効果の違いに直結する明確な根拠は限定的です。 [7] [8]
  • 実践では、年齢・体格・基礎疾患・併用薬・妊娠授乳といった個別要因で調整するのが大切です。 [11] [10]

もし具体的な製品名、用量(mg表記)、他のお薬との併用状況があれば、より安全な使い方を一緒に確認できます。

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出典

  1. 1.^abcdefghijklmnALL DAY PAIN RELIEF- naproxen sodium tablet, coated(dailymed.nlm.nih.gov)
  2. 2.^abcdefgALL DAY PAIN RELIEF- naproxen sodium tablet(dailymed.nlm.nih.gov)
  3. 3.^ALL DAY RELIEF- naproxen sodium tablet(dailymed.nlm.nih.gov)
  4. 4.^abcdefALEVE- naproxen sodium tablet ALEVE, TRAVEL BASIX- naproxen sodium tablet(dailymed.nlm.nih.gov)
  5. 5.^ALL DAY PAIN RELIEF- naproxen sodium tablet, coated(dailymed.nlm.nih.gov)
  6. 6.^ALEVE- naproxen sodium tablet ALEVE, TRAVEL BASIX- naproxen sodium tablet(dailymed.nlm.nih.gov)
  7. 7.^abPiroxicam and naproxen plasma concentrations in patients with osteoarthritis: relation to age, sex, efficacy and adverse events.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  8. 8.^abPiroxicam and naproxen plasma concentrations in patients with osteoarthritis: relation to age, sex, efficacy and adverse events.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  9. 9.^abGender differences in pharmacological response.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  10. 10.^abcdNonsteroidal antiinflammatory drugs: benefit/risk evaluation in rheumatic diseases.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  11. 11.^abcdeNaproxen: MedlinePlus Drug Information(medlineplus.gov)

ご注意: この情報は教育目的のみで提供されており、専門的な医療アドバイス、診断、または治療に代わるものではありません。医療上の決定を行う前に、必ず資格のある医療提供者に相談してください。