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2026年2月12日5分で読める

メトプロロールを服用中に、にんにくやガーリックサプリを摂取すると相互作用で血圧や心拍が下がり過ぎるなどのリスクはありますか?

要点:

にんにく食品の少量摂取は一般に安全ですが、ガーリックサプリの高用量はメトプロロールの降圧・徐脈作用と重なり、血圧や心拍が下がり過ぎる可能性があります。さらにサプリには抗血小板作用があり、出血リスクが高まることも。併用する場合は用量と症状をモニタリングし、抗血小板薬・抗凝固薬を使っている方は医師に相談してください。

にんにく(食品)やガーリックサプリは、一般的に少量の食事レベルでは大きな問題になりにくい一方で、サプリメントのように有効成分が濃縮された形で摂ると、メトプロロール(β遮断薬)と合わさって血圧や心拍が下がり過ぎる可能性が理論的に考えられます。特に、にんにくは軽度の降圧作用や心拍低下作用が報告されており、同じ方向の作用を持つメトプロロールと併用すると、低血圧(ふらつき、めまい)や過度の徐脈(脈が遅い)のリスクが高まることがあります。 [1] [2]


ポイントまとめ

  • 食品としてのにんにくは通常安全ですが、サプリは有効成分量が多く、作用が強く出ることがあります。 [3]
  • にんにくは降圧効果がある研究があり、心拍を下げる実験結果もあります。これがメトプロロールの作用と重なると、低血圧・徐脈が強まり得ます。 [1] [2]
  • にんにくサプリには抗血小板作用(血を固まりにくくする)もあり、出血リスクが上がる可能性が指摘されています。特にアスピリンやワルファリン等の血液をさらさらにする薬を併用している場合は注意が必要です。 [4] [5] [6]
  • メトプロロール自体も心拍・血圧を下げる薬なので、併用時はめまい、立ちくらみ、極端なだるさ、動悸の減少や脈が遅すぎるなどに注意しましょう。 [7]

にんにくの心血管系への作用

  • 人を対象にしたメタ解析では、高血圧の人でにんにく製剤は平均で収縮期血圧を約8 mmHg、拡張期を約7 mmHg下げる効果が示されています。これは臨床的に意味のある低下幅です。 [1]
  • 動物と摘出心臓の研究では、にんにく抽出物が心拍を低下(洞性徐脈)させ、交感神経β刺激の作用を弱めるような挙動が報告されています。つまり、「β遮断薬的」な性質を一部示す可能性があります。 [2]
  • こうした降圧・徐脈作用は、メトプロロールの主作用(血圧・心拍低下)と同方向であり、相乗的に効き過ぎることがあり得ます。 [7] [1]

出血リスクについて

  • ガーリックサプリは血小板の働きを弱める(抗血小板)作用があり、出血傾向(鼻血、あざ、歯ぐき出血、手術時の出血)が増える可能性が報告されています。過量摂取や手術前の使用は特に注意が必要です。 [4] [5]
  • 医療現場では、手術の1–2週間前にはガーリックサプリを中止するよう勧められることが一般的です。 [5]
  • もしアスピリン、クロピドグレル、ワルファリンなどを併用している場合、ガーリックサプリによって出血リスクがさらに上がる可能性があり、医師へ必ず相談してください。 [6]

代謝や薬物動態への影響の可能性

  • にんにく製品は、薬物を運ぶたんぱく質(P‑gp)や一部の代謝酵素(CYP2C9、2C19、3A4)に影響する可能性が示唆されています。これにより、他の薬の効き方が変わるケースがあります。 [8] [9] [10]
  • β遮断薬の中には代謝の影響を受けるものもあり、理論上は薬の血中濃度や効き目が変動する可能性がありますが、メトプロロールとにんにくの明確な臨床相互作用エビデンスは限定的です。したがって、過度な用量のサプリ併用は避け、体調変化に注意するのが安全です。 [11]

安全に併用するための実践アドバイス

  • 料理で少量のにんにくを摂る程度なら、多くの人で問題は起きにくいと考えられます。症状がなければ通常は制限不要です。 [3]
  • ガーリックサプリ(高用量)を始める/増量する場合は、以下に気を付けてください。
    • 初めは低用量から。めまい、立ちくらみ、過度の疲労、息切れ、脈が遅すぎる感じがないか観察しましょう。 [7]
    • 自宅で測定できるなら、血圧と脈拍を記録し、平常時より大きく下がる傾向が続く場合は中止・相談しましょう。 [7]
    • 手術予定があるときは1–2週間前に中止しましょう。 [5]
    • アスピリンやワルファリン等を服用中なら、出血リスクに注意し、主治医に必ず相談してください。 [6] [5]
  • 体調として、ふらつき、失神前の感覚、冷や汗、視界が暗くなる、安静時脈拍が50/分未満が続くなどがあれば、サプリを止めて早めに受診してください。 [7]

まとめ

  • リスクは「ゼロではない」といえます。にんにく製剤には降圧・徐脈作用があり、メトプロロールの作用と重なると低血圧や徐脈が強まる可能性があります。 [1] [2]
  • 食品としての少量使用は概ね安全ですが、サプリの併用時は用量と症状のモニタリングが大切です。 [3]
  • さらに、ガーリックサプリは出血リスクを高めることがあるため、抗血小板薬・抗凝固薬との併用時は医師へ相談してください。 [4] [5] [6]

この内容でご不安や、今お使いのサプリの具体的な商品名・用量があれば教えてもらえますか?

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出典

  1. 1.^abcdeEffect of garlic on blood pressure: a systematic review and meta-analysis.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  2. 2.^abcdExperimental cardiovascular depressant effects of garlic (Allium sativum) dialysate.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  3. 3.^abcGarlic(mskcc.org)
  4. 4.^abcGarlic(mskcc.org)
  5. 5.^abcdefGarlic(mskcc.org)
  6. 6.^abcdHerbal supplements and heart medicines may not mix(mayoclinic.org)
  7. 7.^abcdeThe effects of metoprolol on ambulatory blood pressure.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  8. 8.^Garlic(mskcc.org)
  9. 9.^Garlic(mskcc.org)
  10. 10.^Garlic(mskcc.org)
  11. 11.^Beta-adrenergic receptor blockers. Adverse effects and drug interactions.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)

ご注意: この情報は教育目的のみで提供されており、専門的な医療アドバイス、診断、または治療に代わるものではありません。医療上の決定を行う前に、必ず資格のある医療提供者に相談してください。