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2026年2月25日5分で読める

PubMedの資料に基づく | メトホルミンを服用中はショウガの用量に注意すべきというのは本当ですか?具体的にどのくらいまでなら安全ですか?

要点:

メトホルミンとショウガの併用に確立した重大な相互作用は報告されていませんが、ショウガは血糖を下げる可能性があり低血糖に注意が必要です。食事での摂取は概ね安全、サプリは1日0.5〜3gが臨床試験で示唆された範囲で、少量から食後に開始し血糖や症状を観察しつつ、医師・薬剤師に相談してください。

メトホルミンとショウガの併用について現時点で確立した重大な相互作用は報告されていませんが、ショウガには血糖を下げる可能性があり、メトホルミンなどの糖尿病薬と一緒に摂ると人によっては低血糖寄りに作用する可能性があります。これまでの臨床研究では、健康的な食事量のショウガや、1日0.5〜3g程度のショウガ粉末カプセルを数週間〜3か月使用しても概ね安全とされ、血糖指標の改善がみられた報告もあります。 [1] [2]

結論の目安

  • 日常の食事(料理の薬味・お茶など)としてのショウガ摂取は、一般的にはメトホルミン服用中でも問題ないと考えられます。ただし、空腹時の多量摂取やサプリメントの高用量は血糖低下の方向に働く可能性があるため、最初は少量から様子を見るのが無難です。 [1]
  • サプリメントで用量を定める場合、臨床試験で比較的よく使われ安全性が示唆された範囲は1日0.5〜3gのショウガ粉末(カプセル等)で、期間は数週間から3か月程度です。 [1] [2]
  • メトホルミン自体は多くの薬と相互作用しうるため、新しくハーブやサプリを始める時は内服薬リストを医師・薬剤師に共有するのが推奨されます。 [3]

背景情報とエビデンスの整理

  • メトホルミンは腎臓の輸送体を介した薬物相互作用が知られており、特にカチオン性薬(例:シメチジン)との相互作用は確認されていますが、ショウガに関する直接の相互作用は添付文書レベルでは示されていません。その一方で、一般的注意として他の薬やサプリとの併用は医療者へ申告する旨が明記されています。 [4] [5] [3]
  • ショウガはヒト研究で血糖コントロールの改善(空腹時血糖・HbA1c・インスリン抵抗性の指標の改善)が報告された試験があります(例:1.6g/日を12週、3g/日を8週)。この作用はメトホルミンの血糖降下作用と方向性が同じため、体質や他薬との組合せによっては低血糖気味になる可能性があります。 [6] [2]
  • 総説的レビューでは、0.5〜3g/日の経口摂取は概ね安全とされ、最も自信度が高いのは制吐・鎮痛の領域ですが、血糖コントロールへの有効性も示唆されています。 [1]

推奨される実践的な摂取ガイド

  • 料理としての摂取:
    • 生のすりおろしやスライス、粉末を料理に使う範囲は通常安全と考えられます。開始時は少量(例:生ショウガ小さじ1/2〜1杯程度)からにして、食後に摂ると血糖の急な変動リスクを抑えやすいです。 [1]
  • サプリメントとしての摂取:
    • まずは1日500mg〜1g程度から開始し、最大でも3g/日までを目安にします。2〜4週間は同じ用量で様子を見て、空腹時血糖や体調(ふらつき、冷汗、動悸など低血糖様症状)を確認しましょう。 [1] [2]
  • 服用タイミング:
    • メトホルミンと同様に食後摂取にすると胃腸症状や血糖変動の体感を抑えやすいです。 [7]

注意すべきサインと中止目安

  • 低血糖様の症状(手の震え、冷汗、動悸、ふらつき、強い空腹感)が出る、空腹時血糖が普段より明らかに下がりすぎるといった場合は、ショウガ(特にサプリ)を減量・中止し、主治医に相談してください。 [7] [1]
  • 胃もたれ・胸やけ、出血傾向のある方、手術前後や抗血小板薬・抗凝固薬の内服中は、ショウガサプリは避けるか医師と要相談です(血小板凝集抑制の報告があるため)。 [8]

メトホルミン側の一般的注意点

  • メトホルミンは他薬と相互作用しうるため、新規サプリ開始時は薬剤師や医師へ共有してください。 [3]
  • 一部薬剤(例:シメチジン)ではメトホルミン濃度上昇が確認されているため、腎機能に不安がある場合や多剤併用中の方は特に慎重が安心です。 [5] [4]

まとめ

  • 安全目安:日常の食事量は概ね安全、サプリは0.5〜3g/日が臨床データ上の一般的レンジです。 [1]
  • リスク管理:メトホルミンと併用する場合は、少量から開始・食後に摂取・血糖や体調を観察し、低血糖様症状があれば減量または中止しましょう。 [7] [1]
  • 相談推奨:持病・併用薬がある方、サプリで継続摂取を考える方は、主治医・薬剤師と用量・タイミングを共有してください。 [3]

気になる摂取形態(生、粉末、カプセル)や、今のメトホルミン用量・血糖の自己測定状況はどのような感じでしょうか?

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出典

  1. 1.^abcdefghiOrally consumed ginger and human health: an umbrella review.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  2. 2.^abcdThe effect of ginger powder supplementation on insulin resistance and glycemic indices in patients with type 2 diabetes: a randomized, double-blind, placebo-controlled trial.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  3. 3.^abcdMETFORMIN HYDROCHLORIDE tablet, extended release(dailymed.nlm.nih.gov)
  4. 4.^abmetformin(dailymed.nlm.nih.gov)
  5. 5.^abmetformin(dailymed.nlm.nih.gov)
  6. 6.^The effect of ginger consumption on glycemic status, lipid profile and some inflammatory markers in patients with type 2 diabetes mellitus.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  7. 7.^abcMetformin: a review.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  8. 8.^Ginger(mskcc.org)

ご注意: この情報は教育目的のみで提供されており、専門的な医療アドバイス、診断、または治療に代わるものではありません。医療上の決定を行う前に、必ず資格のある医療提供者に相談してください。