Medical illustration for 厚生労働省の資料に基づく | クロピドグレルを服用していますが、バナナを食べても問題ありませんか? - Persly Health Information
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2026年2月14日5分で読める

厚生労働省の資料に基づく | クロピドグレルを服用していますが、バナナを食べても問題ありませんか?

要点:

バナナはクロピドグレルと併用しても一般的に問題ありません。食事による影響は限定的で、服用は食前・食後どちらでも構いませんが、グレープフルーツ(ジュース)は避けるのが安全です。新たな薬やサプリの併用は医療者に確認しましょう。

バナナは一般的に、クロピドグレル(抗血小板薬)と一緒に食べても問題ないと考えられます。公式の添付文書には特定の食品(バナナを含む)との有害な相互作用は記載されていません。 [1] クロピドグレルは食事の有無で効果が大きく変わらないことが示されており、標準的な朝食と一緒に服用しても血小板抑制作用の平均低下は9%未満と報告されています。 [1] そのため、日常的な果物であるバナナを避ける必要性は示されていません。 [1]

知っておきたいポイント

  • 食事全般との関係
    クロピドグレルは「食事あり/なし」で吸収や効果に大きな差が出にくい薬で、食事と併用しても有効成分の1日暴露量(AUC)は変わらないとされています。 [1] 食事で一時的な最高血中濃度(Cmax)は下がっても、全体の効果は保たれると示されています。 [1]

  • 避けた方がよい可能性のある飲食物
    バナナについての禁忌や注意喚起はありませんが、グレープフルーツジュースはクロピドグレルの活性化に関わる酵素(CYP3A4/CYP2C19)を強く阻害し、活性代謝物の血中濃度と抗血小板作用を大きく低下させることがヒト試験で示されています。 [2] したがって、グレープフルーツやそのジュースは避けることが望ましいと考えられます。 [2]

  • 薬との相互作用(参考)
    クロピドグレルは体内で活性体に変換される「プロドラッグ」で、主にCYP2C19やCYP3A4といった酵素で代謝されます。 [3] これらの酵素を強く阻害する薬(例:一部の抗菌薬・PPIなど)や、逆に強く誘導する薬は、クロピドグレルの効き方に影響する可能性があります。 [3] 一方で、食事そのものによる大きな影響は限定的と説明されています。 [1]

バナナの栄養と服用中の注意点

  • カリウム含有
    バナナはカリウムが多めですが、クロピドグレル単剤ではカリウム摂取に特別な制限は通常ありません。(腎機能障害やカリウム制限が必要な持病がある場合は主治医の指示を優先してください。)

  • 出血リスクに直接影響しない
    バナナ自体が血小板機能に顕著な影響を与えるというエビデンスは一般に認められていません。(クロピドグレルの作用は薬理代謝の影響が中心で、日常的な果物摂取で変動する証拠は乏しいです。)

実践アドバイス

  • バナナは通常通り摂取して構いません。 [1]
  • グレープフルーツやそのジュースは避けるか、主治医に相談しましょう。 [2]
  • 服薬時間は食前・食後どちらでも大丈夫ですが、飲み忘れが減るタイミングで毎日同じように服用するのがおすすめです。 [1]
  • 新たに薬やサプリを始める場合は、クロピドグレルとの相互作用の有無を医療者に確認してください。 [3]

まとめ

  • バナナとクロピドグレルの併用は基本的に問題ありません。 [1]
  • 食事の影響は限定的で、通常の食生活を続けて差し支えありません。 [1]
  • ただし、グレープフルーツジュースは避けた方が安全です。 [2]
  • 薬剤相互作用(他剤併用)には注意し、疑問があれば医療者にご相談ください。 [3]

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出典

  1. 1.^abcdefghijCLOPIDOGREL- clopidogrel bisulfate tablet, film coated(dailymed.nlm.nih.gov)
  2. 2.^abcdGrapefruit juice inhibits the metabolic activation of clopidogrel.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  3. 3.^abcdCLOPIDOGREL- clopidogrel bisulfate tablet, film coated(dailymed.nlm.nih.gov)

ご注意: この情報は教育目的のみで提供されており、専門的な医療アドバイス、診断、または治療に代わるものではありません。医療上の決定を行う前に、必ず資格のある医療提供者に相談してください。