Medical illustration for 米国FDAの資料に基づく | アジスロマイシン服用時にパスタ(特にチーズやクリームソース)を食べることで薬の吸収や効果に影響はありますか? - Persly Health Information
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2026年2月13日5分で読める

米国FDAの資料に基づく | アジスロマイシン服用時にパスタ(特にチーズやクリームソース)を食べることで薬の吸収や効果に影響はありますか?

要点:

アジスロマイシン服用中にパスタ(チーズやクリームソース)を食べても、錠剤・懸濁液ではAUCが変わらず効果は通常維持され、Cmaxが上がる程度です。ゼラチンカプセルは食後にバイオアベイラビリティ低下の恐れがあるため空腹時が望ましく、乳製品によるキレート吸収阻害はAZMでは一般に問題になりません。

アジスロマイシン(AZM)を服用中にパスタ、とくにチーズやクリームソースのような脂肪分・乳製品を含む食事をとっても、一般的には薬の「総吸収量(AUC)」や効果に大きな悪影響は出ないと考えられます。多くの製剤(錠剤・懸濁液)では食事同時摂取で血中最高濃度(Cmax)が上がる一方、AUCは変わらないというデータがあり、臨床的な効果は通常維持されます。 [1] [2]


製剤ごとの食事影響の違い

  • 錠剤(tablet)
    高脂肪食と同時に服用するとCmaxが約23%上昇し、AUC(総吸収量)は変化しないと報告されています。これは、食事で吸収が少し“速く・高く”なるが、吸収総量は変わらないイメージです。 [1]
    同様の結果は複数の添付文書に一貫して示されています。 [3] [4]

  • 懸濁液(oral suspension)
    食事と一緒に服用するとCmaxが約56%上昇し、AUCは不変です。つまり、ピークは高くなっても、体内に入る総量は同じです。 [1] [2]

  • ゼラチンカプセル(一部の旧来製剤)
    カプセルでは「食後にバイオアベイラビリティが低下する(AUCが減る)」という“負の食事影響”が知られています。これは食後にカプセルの崩壊が遅れ、胃酸に長くさらされて薬が分解(デスクラジノース・アジスロマイシン:DCAへ)されるためと考えられています。 [5]
    具体的には、同じカプセルを食後に投与すると空腹時よりAUCが30~60%以上低下する試験結果があり、分解産物DCAの血中濃度が食後で大幅に増加します。 [5] [6]
    一方、錠剤ではこのような負の食事影響は認められません。 [5]


チーズ・クリームソース(乳製品・高脂肪)の影響

  • 錠剤・懸濁液の場合
    チーズやクリームソースなど脂肪分を含む食事と一緒でも、総吸収量(AUC)が変わらないため、通常は効果に大きな影響は出にくいと考えられます。Cmaxが上がる傾向はありますが、これは吸収の速さやピークの高さが変わる程度です。 [1] [2]
    したがって、錠剤や懸濁液は食事の有無をあまり気にせず服用できます。 [1] [7]

  • ゼラチンカプセルの場合
    乳製品や高脂肪食を含む「食後」では、吸収が落ちる可能性があります。カプセル殻の崩壊が食後に遅れ、胃酸で薬が分解されるためです。高脂肪や乳製品そのものが直接AZMと結合して吸収を妨げるというより、「食後胃内環境とカプセル崩壊遅延」の影響が本質です。 [5] [6]
    よって、もし服用中の剤形がカプセルである場合は空腹時の服用が望ましい可能性があります。 [5]


他の抗菌薬との違いにも注意

同じ抗菌薬でも、フルオロキノロン系の一部(例:シプロフロキサシン)では、乳製品やカルシウム強化飲料により吸収が下がるため同時摂取を避けるよう指示があります。これはキレート形成による吸収阻害が原因です。AZMはこの機序の影響を受けにくく、添付文書上も同様の注意は示されていません。 [8]
一方、マクロライド系のクラリスロマイシンでは食事でむしろ吸収が増えるという報告もあり、薬ごとに食事影響は異なります。 [9]


実用的な服用ガイド

  • 錠剤または懸濁液を服用中
    チーズやクリームソースを含む食事と一緒でも、通常は問題にならないと考えられます。 [1]
    胃のむかつきが気になる方は、食後に服用すると胃腸症状が和らぐことがあります。 [7]

  • ゼラチンカプセルを服用中
    食事(特に食後すぐ)で吸収が低下する可能性があるため、空腹時(食前1~2時間)に水で服用する方法が望ましいことがあります。 [5] [6]
    もしカプセルかどうか分からなければ、薬袋やラベルの剤形表示(tablet/capsule/suspension)を確認してください。 [5]


まとめ

  • 錠剤・懸濁液のアジスロマイシンは、チーズやクリームソースなどの食事と一緒でも、総吸収量は変わらず効果は通常維持されます。 [1] [2]
  • ゼラチンカプセル製剤のみ、食後で吸収低下の可能性があるため空腹時の服用が望ましい場合があります。 [5] [6]
  • 乳製品による吸収低下はシプロフロキサシンなど別系統での注意点で、AZMには一般的に当てはまりません。 [8]

よくある質問への簡易一覧

  • 食事と一緒でもよい? → 錠剤・懸濁液なら基本OK(AUC不変、Cmax上昇)。 [1]
  • 乳製品(チーズ、ミルク)は避けるべき? → AZMでは原則不要、ただしカプセルなら空腹時が無難。 [5]
  • なぜカプセルは影響を受ける? → 食後に崩壊遅延→胃酸で薬が分解されるため。 [5] [6]

参考用テーブル:製剤別・食事影響の要点

製剤食事影響(Cmax)食事影響(AUC)実務上の推奨
錠剤(tablet)上昇(約+23%) [1]不変 [1]食事有無を過度に気にしなくてよい [1]
懸濁液(oral suspension)上昇(約+56%) [1]不変 [1]食事同時でも可、胃腸症状緩和のため食後も選択肢 [7]
ゼラチンカプセル低下傾向(分解のため) [5]低下(30~60%以上の報告) [5] [6]可能なら空腹時服用、食後は避ける [5]

現在お使いのアジスロマイシンが錠剤・懸濁液・カプセルのどれか分かりますか?

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出典

  1. 1.^abcdefghijklmAZITHROMYCIN DIHYDRATE tablet, film coated(dailymed.nlm.nih.gov)
  2. 2.^abcdAZITHROMYCIN(dailymed.nlm.nih.gov)
  3. 3.^AZITHROMYCIN- azithromycin monohydrate tablet, film coated(dailymed.nlm.nih.gov)
  4. 4.^(dailymed.nlm.nih.gov)
  5. 5.^abcdefghijklmMechanistic study of the azithromycin dosage-form-dependent food effect.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  6. 6.^abcdefEffects of food on a gastrically degraded drug: azithromycin fast-dissolving gelatin capsules and HPMC capsules.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  7. 7.^abcAZITHROMYCIN- azithromycin monohydrate tablet, film coated(dailymed.nlm.nih.gov)
  8. 8.^abCIPROFLOXACIN- ciprofloxacin hydrochloride tablet, film coated(dailymed.nlm.nih.gov)
  9. 9.^Drug-food interaction potential of clarithromycin, a new macrolide antimicrobial.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)

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