
アトルバスタチンは牛乳と一緒に飲んでも問題ありませんか?
アトルバスタチンは牛乳と一緒に飲んでも大きな問題は生じないことが多く、食事の有無にかかわらず服用できます。グレープフルーツジュースは血中濃度を上げる可能性があるため避け、授乳中の使用は推奨されません。
結論
一般的には、アトルバスタチン(コレステロールを下げる薬)は牛乳と一緒に飲んでも大きな問題は生じないことが多いと考えられます。牛乳そのものが吸収を著しく妨げるという確立したエビデンスは乏しく、食事と一緒でも有効性は保たれることが多い薬です。とはいえ、同じ「乳」の話題でも授乳中の内服は避けることが推奨されます。これは薬剤が乳汁へ移行して、赤ちゃんへ影響する可能性があるためです。 [1] [2] [3] [4] [5] [6]
牛乳との併用のポイント
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吸収への影響は限定的とみられます:一部のスタチンでは食物繊維や特定の飲料が吸収や代謝に影響することがありますが、牛乳(乳糖・カゼイン・脂肪)がアトルバスタチンの効果を大きく落とすという明確な臨床データは一般的に示されていません。スタチン類と食事・飲料の相互作用として特に有名なのはグレープフルーツジュースで、これは肝臓の代謝酵素(CYP3A4)を阻害し、シンバスタチンやロバスタチン、アトルバスタチンの血中濃度を上げうる点が注意点です。 [7]
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服用時間の柔軟性:アトルバスタチンは半減期が比較的長く、食事の有無にかかわらず服用できます。就寝前に飲む必要は必ずしもなく、服用を継続しやすい時間帯に毎日同じタイミングで内服する習慣が大切です。食事と一緒でも、牛乳と一緒でも、継続性が保たれるなら実臨床上は許容されることが多いです。 [7]
授乳中の注意(重要)
- 乳汁への移行とリスク:動物試験では、アトルバスタチンおよびその代謝物が乳汁中に認められており、人でも乳汁へ移行する可能性が示唆されています。スタチンはコレステロール合成を抑えるため、乳児の発達に必要なコレステロール由来物質の合成にも影響しうると考えられており、授乳中の使用は一般的に推奨されません。 [1] [2] [3] [4] [5] [6]
他の飲食物との相互作用(参考)
- 避けたい飲料:グレープフルーツジュースはCYP3A4を阻害し、アトルバスタチンの代謝を減らして血中濃度を上げる可能性があるため、併用は控えるのが一般的です。 [7]
- 食物繊維の多い食品:一部のスタチン(特にロバスタチン)ではペクチンやオートブランが吸収を下げる報告がありますが、アトルバスタチンで同程度の影響が一貫して示されているわけではありません。とはいえ、サプリや高用量の可溶性食物繊維の同時摂取はタイミングをずらすと安心です。 [7]
服用のコツ
- 毎日同じ時間に:食事・牛乳の有無にこだわりすぎず、毎日同じ時間帯に継続することが最も大切です。 [7]
- 筋肉痛に注意:まれにスタチンで筋肉痛・脱力などが起きることがあります。気になる症状が続く場合は、早めに医師へ相談してください。遺伝的体質や薬の代謝の違いで、乳酸型代謝物(ラクタウン)への変換が増え、筋症状との関連が議論されています。 [8] [9] [10]
まとめ
- 牛乳と一緒の内服は、通常は問題にならないことが多いです。継続しやすい方法で服用を続けてください。 [7]
- 授乳中のアトルバスタチンの使用は避けることが望ましいため、妊娠・授乳の可能性がある場合は必ず医師に相談しましょう。 [1] [2] [3] [4] [5] [6]
- グレープフルーツジュースは併用を控えるのが安全です。 [7]
関連する質問
出典
- 1.^abcATORVASTATIN CALCIUM tablet, film coated(dailymed.nlm.nih.gov)
- 2.^abcATORVASTATIN CALCIUM tablet, film coated(dailymed.nlm.nih.gov)
- 3.^abcATORVASTATIN CALCIUM tablet, film coated(dailymed.nlm.nih.gov)
- 4.^abcATORVASTATIN CALCIUM tablet, film coated(dailymed.nlm.nih.gov)
- 5.^abcATORVASTATIN CALCIUM tablet, film coated(dailymed.nlm.nih.gov)
- 6.^abcATORVASTATIN CALCIUM tablet, film coated(dailymed.nlm.nih.gov)
- 7.^abcdefgMajor diet-drug interactions affecting the kinetic characteristics and hypolipidaemic properties of statins.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
- 8.^↑The UGT1A3*2 polymorphism affects atorvastatin lactonization and lipid-lowering effect in healthy volunteers.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
- 9.^↑UGT1A1*28 is associated with decreased systemic exposure of atorvastatin lactone.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
- 10.^↑Effect of cytochrome P450 3A5 genotype on atorvastatin pharmacokinetics and its interaction with clarithromycin.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
ご注意: この情報は教育目的のみで提供されており、専門的な医療アドバイス、診断、または治療に代わるものではありません。医療上の決定を行う前に、必ず資格のある医療提供者に相談してください。


