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Medical illustration for 甲状腺がんの人の性行為は安全?注意点を解説 - Persly Health Information
Persly 医療専門チームPersly 医療専門チーム
2025年12月22日5分で読める

甲状腺がんの人の性行為は安全?注意点を解説

要点:

甲状腺がんの性行為の安全性と注意点

甲状腺がんの方でも、多くの場合、性行為は安全に行えます。ただし、受けている治療の種類(手術、外照射の放射線治療、放射性ヨウ素治療)によって一時的な制限や注意点が異なります。治療による体力低下やホルモン変化で性欲・快適さに影響が出ることもあり、体調に合わせて無理なく進めることが大切です。 [1]


外照射の放射線治療中の性行為

  • 他人に放射線が移ることはありません。患者さん自身は放射性ではないため、密接な接触や性行為は原則安全です。 [2]
  • 性行為は継続可能です。担当の放射線治療医から特別な指示がない限り、治療中でも性行為をして問題ありません。 [2]
  • 妊娠予防は必須です。妊娠可能な方は、治療中の妊娠を避けるために確実な避妊(コンドームなど)を使用してください。 [2]

外照射治療では、口腔・咽頭の乾燥や疲労、気分の落ち込みが性の快適さに影響することがありますが、休憩や潤滑剤の活用、やさしい体位の工夫が役立ちます。 [2]


放射性ヨウ素治療(RI治療)後の注意

放射性ヨウ素(I-131)内用療法直後は、体外への放射線と体液からの放射性物質排泄があるため、一定期間の距離と接触制限が必要です。 [3]

  • 寝室は別にする:パートナーと別のベッドで寝る期間が必要です(投与量により最大11日程度、妊婦や子どもとはより長期間)。 [3]
  • 濃厚接触の制限:退院後5〜7日程度は、近距離での長時間接触を避け、特に子ども・妊婦との接触を控えることが推奨されます。 [4] [5]
  • 体液への配慮:尿・唾液・汗などに放射性ヨウ素が含まれるため、トイレは着座で使用し、水を2〜3回流す、洗面や浴室は使用後にしっかり清掃するなどの衛生対策をとってください。 [4] [5]
  • 性行為の再開目安:担当医の指示が出るまで、濃厚な身体接触や性行為は控えるのが安全です(投与量と施設の指示に従う)。 [3]

また、妊娠の計画は時期に注意が必要です。一般的には、女性は治療後約6〜12か月、男性は約3か月あけてから妊娠を考えることが推奨されます。治療量や回数により生殖機能への影響が変わるため、必ず主治医に相談してください。 [6] [7]


手術(甲状腺摘出・頸部郭清)後の性行為

手術後は創部保護と回復が優先です。傷に負担がかかる活動(激しい運動・重い物持ち・性行為)は、一時的に避ける必要があります。 [8]

  • 再開のタイミング:術後の診察で、通常活動へ戻る時期を医師が指示します。それまでは性行為を含む負荷のかかる活動は控えるのが安全です。 [8]
  • 一般的な回復目安:日常生活は早期に再開できますが、強い負荷は10日〜2週間ほど待つのが一般的です(個人差あり)。 [9]
  • 声・嚥下の影響:一時的な嗄声(声のかすれ)や嚥下の違和感がある場合は、首に負担の少ない体位やコミュニケーションを工夫してください。 [9]

性機能・性欲への影響と対策

甲状腺ホルモンや治療の影響で、性欲低下、疲労、粘膜乾燥などが起こることがあります。適切なホルモン補充(レボチロキシン)で症状が改善することも多いため、気になる変化があれば主治医に相談しましょう。 [1]

  • 具体的な工夫
    • 体調の良い時間帯に、短時間から試す。 [1]
    • 潤滑剤の使用、刺激が少ない体位を選ぶ。 [1]
    • 十分な休息・保湿・水分摂取を心がける。 [1]
    • 不安や気持ちの落ち込みが強い場合は、性の悩みを扱う支援プログラムへの相談も役立ちます。 [1]

妊娠・避妊に関するポイント

  • 外照射の放射線治療中:妊娠予防は必須です。確実な避妊を使用してください。 [2]
  • 放射性ヨウ素治療後:前述の通り、妊娠は一定期間避ける(女性6〜12か月、男性約3か月が目安)。計画は主治医と相談。 [6] [7]

まとめ

  • 外照射の放射線治療中の性行為は安全で継続可能です(ただし避妊は必須)。 [2]
  • 放射性ヨウ素治療直後は、一定期間の接触制限と衛生対策が必要で、性行為は主治医の指示に従って再開してください。 [3] [4] [5]
  • 手術後は創部保護のため、医師が許可するまで性行為は控えるのが安全です。 [8] [9]
  • 体調やホルモンの影響で変化があっても、工夫や相談で多くは改善可能です。 [1]

注意点の早見表

状況性行為の安全性主要な注意点妊娠・避妊
外照射の放射線治療中原則安全・継続可能体調に合わせて、粘膜乾燥や疲労へ配慮確実な避妊が必須 [2]
放射性ヨウ素治療直後一時的に制限別室就寝、近距離接触制限、トイレ・洗面の衛生対策妊娠は女性6〜12か月、男性約3か月あける [3] [4] [5] [6] [7]
手術直後(甲状腺摘出・頸部郭清)一時的に制限創部に負担をかけない、医師許可まで待機個別指示に従う [8] [9]

必要に応じて、主治医に「いつから再開できるか」「避妊の期間」「投与量に応じた接触制限」を確認すると安心です。 [3] [8] [2] [6] [5] [4] [9] [7] [1]

関連する質問

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出典

  1. 1.^abcdefghLiving Beyond Thyroid Cancer(mskcc.org)
  2. 2.^abcdefghRadiation Therapy to Your Head and Neck(mskcc.org)
  3. 3.^abcdefRadioiodine therapy: MedlinePlus Medical Encyclopedia(medlineplus.gov)
  4. 4.^abcde국가암정보센터(cancer.go.kr)
  5. 5.^abcde방사성 요오드 치료 환자를 위한 입원 생활 안내 | 건강TV | 건강정보(amc.seoul.kr)
  6. 6.^abcd국가암정보센터(cancer.go.kr)
  7. 7.^abcdRadioactive Iodine Therapy for Thyroid Nodules & Cancers(nyulangone.org)
  8. 8.^abcdeAbout Your Neck Dissection Surgery(mskcc.org)
  9. 9.^abcdeThyroidectomy - Mayo Clinic(mayoclinic.org)

ご注意: この情報は教育目的のみで提供されており、専門的な医療アドバイス、診断、または治療に代わるものではありません。医療上の決定を行う前に、必ず資格のある医療提供者に相談してください。