Medical illustration for 米国NIHの資料に基づく | 牛乳を毎日飲むと高血圧が改善するというのは本当ですか? - Persly Health Information
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2026年2月17日5分で読める

米国NIHの資料に基づく | 牛乳を毎日飲むと高血圧が改善するというのは本当ですか?

要点:

毎日牛乳を飲むと血圧が下がる可能性はありますが、効果は数mmHg程度と小さく、牛乳だけで高血圧は解決しません。特に低脂肪・無脂肪の乳製品をDASH食の一部として1日2〜3サービング取り入れ、減塩や体重管理・運動と組み合わせると有用です。

毎日牛乳を飲むことは、一部の人で血圧の改善に「つながる可能性」がありますが、効果は小さく、牛乳だけで高血圧が解決するわけではありません。特に低脂肪・無脂肪の乳製品は、収縮期血圧(上の血圧)をわずかに下げる方向に働く可能性が示されています。 [1] [2]

なぜ乳製品が血圧に良いと言われるのか

  • 🧂ミネラルの働き:乳製品はカルシウム・カリウム・マグネシウムを含み、これらは血管の収縮を和らげる方向に機能します。こうしたミネラルを十分に摂ると、血圧が少し下がることがランダム化試験でも確認されています(概ねSBPで約1〜5mmHg、DBPで約0〜4mmHgの低下)。 [3]
  • 🧬乳由来ペプチド:発酵乳などに含まれる一部の「ラクトトリペプチド(IPP/VPP)」には、体内で血管を縮める酵素(ACE)の働きを抑える作用が報告されています。ただし、人での効果は一貫せず、全体としては控えめです。 [4] [5]

どのくらいの効果が期待できるか

  • 🔎観察研究(将来追跡)では:牛乳や低脂肪乳製品の摂取量が多い人は、高血圧の発症リスクがわずかに低いという結果が出ています。例えば、牛乳を1日約200g増やすごとに高血圧リスクが約4%低いという解析があります。 [6]
  • 🧪介入研究(無作為化試験)では:カルシウムやカリウム、マグネシウムといった要素を高めた食事・乳製品で、血圧は平均して数mmHg程度下がる範囲の「小さいが意味のある」効果が示されてきました。 [3]
  • 🧁脂肪の種類:低脂肪・無脂肪の乳製品がより好ましいという傾向があり、全脂肪の乳製品では同様の効果が明確でないこともあります。 [6] [1]

DASH食の位置づけと乳製品

  • 🍽️DASH食(降圧に有用とされる食事法)では、野菜・果物・全粒穀物を中心に、脂肪ゼロまたは低脂肪の乳製品を1日2〜3サービング取り入れることが推奨の一つになっています。 [7] [8]
  • DASH食全体として、ナトリウムを控え、飽和脂肪を減らし、乳製品を含むミネラル豊富な食品を組み合わせることで血圧低下が期待できます。 [9] [10]

どんな牛乳がよいか・どのくらい飲めばよいか

  • 🥛種類:可能なら低脂肪(1%)または無脂肪を選ぶと、血圧と心血管リスクの両面でメリットが得やすいです。 [1] [11]
  • 📏量の目安:DASH食の考え方では、1日2〜3サービング(例:牛乳コップ1杯=約240mLで1サービング)が一つの目安です。ただし、総カロリーや体重管理の観点で量は調整しましょう。 [7] [8]

期待しすぎないことも大切

  • ⚖️効果の幅:牛乳(特に低脂肪)を毎日飲むことは血圧にプラスに働く可能性がありますが、低下幅は一般に小さく、個人差もあります。 [3] [6]
  • 🧩単独では不十分:減塩、体重管理、運動、アルコール節制、野菜果物の増量などを組み合わせると、血圧低下効果が相乗的に高まります。 [9] [1]

まとめ

  • 「低脂肪または無脂肪の牛乳を含む乳製品の習慣的な摂取」は、血圧の改善に寄与する可能性があり、特にDASH食の一部として取り入れると意味があります。 [1] [7]
  • ただし、効果は数mmHg程度の小さな変化にとどまることが多く、牛乳だけで高血圧を治すことは期待できません。 [3] [6]
  • 持病や乳糖不耐などがある場合は、無糖ヨーグルト・低脂肪チーズ・強化豆乳(カルシウム添加)などの代替や、全体の食事バランスの最適化を検討しましょう。 [11] [7]

実践のヒント

  • 🧂減塩とセットに:1日の食塩は6g未満(ナトリウム2,300mg未満、できれば1,500mg)を目指すと、乳製品の効果が活きやすいです。低脂肪乳製品+減塩の組み合わせは有効性が高いと考えられます。 [9] [1]
  • 🕒継続がコツ:1日コップ1杯の低脂肪牛乳を朝食や間食に、無理なく続けやすい形で取り入れてみましょう。 [7]
  • 🧑‍⚕️治療中の方:降圧薬を使っている場合は、食事変更を担当医と共有し、家庭血圧(朝晩)で推移をチェックしてください。

参考データ(要点一覧)

テーマポイント根拠
低脂肪乳製品と血圧低脂肪乳製品は収縮期血圧をやや下げる可能性[1] [2]
観察研究の結果牛乳・低脂肪乳製品の多い人は高血圧発症リスクがわずかに低い[6]
介入試験の効果量SBPで約1〜5mmHg、DBPで約0〜4mmHgの低下が報告[3]
DASH食の推奨低脂肪/無脂肪乳製品を1日2〜3サービング[7] [8]
食事全体の工夫減塩・飽和脂肪抑制・ミネラル豊富な食品の組み合わせが重要[9] [10]

ご自身の体質に合わせた取り入れ方を一緒に考えますので、普段の血圧値や牛乳・乳製品の摂取状況、乳糖不耐の有無を教えていただけますか?

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出典

  1. 1.^abcdefgHigh blood pressure and diet: MedlinePlus Medical Encyclopedia(medlineplus.gov)
  2. 2.^abHigh blood pressure and diet: MedlinePlus Medical Encyclopedia(medlineplus.gov)
  3. 3.^abcdeMilk products, dietary patterns and blood pressure management.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  4. 4.^Casein-derived lactotripeptides reduce systolic and diastolic blood pressure in a meta-analysis of randomised clinical trials.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  5. 5.^Lactopeptides and human blood pressure.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  6. 6.^abcdeDairy consumption and incidence of hypertension: a dose-response meta-analysis of prospective cohort studies.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  7. 7.^abcdefDASH diet to lower high blood pressure: MedlinePlus Medical Encyclopedia(medlineplus.gov)
  8. 8.^abcDASH diet to lower high blood pressure: MedlinePlus Medical Encyclopedia(medlineplus.gov)
  9. 9.^abcdHigh blood pressure and diet: MedlinePlus Medical Encyclopedia(medlineplus.gov)
  10. 10.^abDASH diet: Healthy eating to lower your blood pressure(mayoclinic.org)
  11. 11.^abFood guide plate: MedlinePlus Medical Encyclopedia(medlineplus.gov)

ご注意: この情報は教育目的のみで提供されており、専門的な医療アドバイス、診断、または治療に代わるものではありません。医療上の決定を行う前に、必ず資格のある医療提供者に相談してください。