Medical illustration for 米国NIHの資料に基づく | 魚に含まれるEPA・DHAは高血圧の予防や血圧を下げる効果があるって本当ですか? - Persly Health Information
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2026年2月17日5分で読める

米国NIHの資料に基づく | 魚に含まれるEPA・DHAは高血圧の予防や血圧を下げる効果があるって本当ですか?

要点:

魚に含まれるEPA・DHA(オメガ3)は血圧を平均1〜2mmHgほど下げる控えめな効果があり、未治療の高血圧では数mmHgの低下が期待されます。基本は魚を週2回程度など食事からの摂取がおすすめで、サプリは1〜2g/日を目安に補助的に用いるのが現実的です。抗凝固薬や降圧薬との併用では出血や効き過ぎに注意し、医師に相談してください。

魚に多く含まれるEPA・DHA(オメガ3脂肪酸)には、血圧を「わずかに」下げる作用が報告されています。とくに未治療の高血圧の方では、平均で数mmHg程度の低下が期待できる可能性があります。 [1] 一方で、効果は大きくはなく、サプリメントだけで高血圧の予防・治療が十分になるわけではありません。 [2] [3]


作用のエビデンスまとめ

  • 🧪ランダム化比較試験のメタ解析では、EPA+DHAの摂取により平均で「収縮期血圧が約1.5mmHg」「拡張期血圧が約1.0mmHg」低下しました。 [1] 未治療の高血圧群では効果が大きく、収縮期で約4.5mmHg、拡張期で約3.0mmHgの低下が示されています。 [1]
  • 💊量と効果の関係については、1日2g以上のEPA+DHAで拡張期の低下が明確になりやすいとの示唆があります。 [1] また、高用量(約3.4g/日)では血圧や心拍の低下が確認された小規模試験もあります。 [4]
  • 🩺食事かサプリかについては、魚を週2回以上食べる人は心血管疾患の死亡リスクが低い傾向がある一方、サプリの心臓保護効果は限定的とする評価があります。 [2] 血圧に関してはサプリでも「控えめな低下」がみられる報告が複数あります。 [2] [3]

効果の大きさと臨床的な意味

  • 📉平均1〜2mmHg程度の低下は日常の誤差に見えるかもしれませんが、人集団レベルでは脳卒中や心血管イベントのリスクをわずかに下げうると考えられます。 [1]
  • 👤ただし個人差が大きく、塩分制限、体重管理、運動などの生活改善と比べると効果は小さいため、EPA・DHAは「補助的な手段」と考えるのが妥当です。 [2] [3]

どのくらい摂ればよい?

  • 🍣食事がおすすめ:サーモン、マグロ、サバ、イワシなどの脂の多い魚を週に2回程度取り入れると、心血管面でのメリット(血圧の軽度低下、トリグリセリド低下など)が期待できます。 [5] [6]
  • 💊サプリの目安:血圧低下のみを狙うなら、1〜2g/日程度のEPA+DHAで「わずかな低下」、2g/日以上で拡張期の低下が明瞭になりやすいというデータがあります。 [1] ただし、サプリで心臓全体の保護効果が明確とは限らない点に注意が必要です。 [2] [3]
  • ⚖️高用量は要相談:3g/日超の高用量は小規模試験で血圧低下が示唆されますが、出血傾向などの安全性にも配慮が必要です。 [4] [7]

安全性・注意点

  • 🩸出血リスク:オメガ3製剤では出血時間延長(通常範囲内)が報告されており、抗凝固薬・抗血小板薬との併用で出血リスクが増える可能性があります。 [8] [7] そのため、ワルファリン、DOAC、アスピリンなどを使っている場合は医師に相談しましょう。 [9] [10]
  • 📉血圧薬との併用:オメガ3は血圧をわずかに下げる可能性があるため、降圧薬との併用では効き過ぎに注意が必要です。 [11] [12]
  • 🐟アレルギー:魚介類アレルギーのある方は、サプリも含め慎重に。まれにアナフィラキシーが報告されています。 [9] [7]
  • 🦷胃腸症状・魚臭:げっぷ、胃の不快感などの軽微な副作用は比較的よくあります(一般的知見)。

実践のポイント

  • 🍽️まずは食事から:週2回の青魚を目標にし、塩分は控えめに(和食でも減塩を意識)。食事由来のオメガ3は、心血管リスク低減と関連が示されています。 [5] [2]
  • 🧂王道の生活習慣:減塩、体重管理、有酸素運動、節酒、十分な睡眠のほうが血圧低下幅は大きく、確実性が高いです(一般的ガイドラインの考え方)。
  • 💊サプリを使うなら:他の薬との相互作用をチェックし、1〜2g/日から開始して体調と血圧をモニター、抗凝固/抗血小板薬使用中や出血体質の方は必ず医師に相談してください。 [11] [12] [9] [8] [7]

まとめ

  • ✅EPA・DHAは高血圧予防や血圧低下に「控えめな効果」が期待でき、未治療の高血圧ではやや大きめに下がる可能性があります。 [1]
  • ✅魚を週2回程度食べることは心血管の観点で推奨でき、サプリは補助的選択肢です。 [5] [2]
  • ✅サプリの効果は小さく、他の生活改善を優先し、薬との相互作用や出血リスクには注意しましょう。 [11] [12] [8] [7]

用量と効果の簡易表

項目期待できる効果目安摂取量補足
魚(週2回)心血管リスク低下の傾向、血圧の軽度低下脂の多い魚を週2回食事由来のメリットが総合的に期待できる
サプリ(1〜2g/日)血圧のわずかな低下(1〜2mmHg程度)EPA+DHA合計1〜2g/日個人差あり、過度な期待は禁物
サプリ(≥2g/日)とくに拡張期の低下が現れやすいEPA+DHA合計2g/日以上出血リスク等に注意し医師相談
高用量(約3.4g/日)小規模試験で血圧・心拍の低下3.4g/日安全性と相互作用に要注意

(出典を示すIDは右端に記載)


よくある質問

  • Q. サプリと魚、どちらがよい?
    A. 基本は食事から取り、足りない場合にサプリを検討するのがおすすめです。食事としての魚摂取は心血管保護との関連がより安定しています。 [5] [2]
  • Q. 高血圧の薬を飲んでいるが一緒に飲んでよい?
    A. 併用で血圧が下がり過ぎる可能性があるため、血圧値を確認しながら医師に相談してください。 [11] [12]
  • Q. 出血しやすくなる?
    A. 一部で出血時間延長が報告されており、抗凝固薬・抗血小板薬との併用は要注意です。 [8] [7] [9] [10]

健康づくりとしては、魚を上手に取り入れつつ、減塩・運動・体重管理などの習慣を土台にする方法がおすすめです。

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出典

  1. 1.^abcdefghiLong-chain omega-3 fatty acids eicosapentaenoic acid and docosahexaenoic acid and blood pressure: a meta-analysis of randomized controlled trials.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  2. 2.^abcdefghiFish oil(mayoclinic.org)
  3. 3.^abcdFish oil(mayoclinic.org)
  4. 4.^abcEffects of marine-derived omega-3 fatty acids on systemic hemodynamics at rest and during stress: a dose-response study.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  5. 5.^abcdeHow eating fish helps your heart(mayoclinic.org)
  6. 6.^Fish oil(mayoclinic.org)
  7. 7.^abcdefgOMEGA-3-ACID ETHYL ESTERS(dailymed.nlm.nih.gov)
  8. 8.^abcde(dailymed.nlm.nih.gov)
  9. 9.^abcd(dailymed.nlm.nih.gov)
  10. 10.^ab(dailymed.nlm.nih.gov)
  11. 11.^abcdFish oil - Mayo Clinic(mayoclinic.org)
  12. 12.^abcdFish oil(mayoclinic.org)

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