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2026年2月18日5分で読める

PubMedの資料に基づく | 白米を多く食べると子宮内膜がんのリスクが高まるというのは本当ですか?

要点:

白米そのものが子宮内膜がんの直接原因とは言い切れませんが、白米などの精製炭水化物が多く食事のグリセミックロード(GL)が高いと、リスクが小幅に上昇する可能性があります(約6〜20%、肥満ではさらに大きい傾向)。GIよりGLを重視し、白米の量調整、全粒穀物や食物繊維の追加、たんぱく質・脂質の組み合わせ、体重管理で対策するのが有効です。

白米そのものが直接「子宮内膜がん」を増やすとまでは言い切れませんが、白米など精製された炭水化物を多く食べて食事全体の血糖負荷(グリセミックロード:GL)が高くなると、子宮内膜がんリスクがやや高まる可能性が示されています。複数の観察研究の統合解析では、GLが高い食事パターンでリスクが約6〜20%程度上がるという結果が報告されており、特に肥満の方では上昇幅が大きい傾向があります。 [1] [2] いっぽう、単に「血糖値の上がりやすさ(グリセミックインデックス:GI)」が高い食品を食べることそのものとリスクの関連は一貫していません。 [3] [2]

研究でわかったこと

  • グリセミックロード(GL)とリスク
    観察研究をまとめた系統的レビューとメタ解析では、GLが最も高い群は最も低い群に比べて、子宮内膜がんリスクが約1.19倍と報告されています。特に肥満の方では約1.5倍までリスクが高まる可能性が示唆されています。 [1] [2] これは、慢性的な高インスリン血症(インスリンが常に高い状態)がエストロゲン作用や細胞増殖に影響し、子宮内膜がんの一部で関わる可能性があるためと考えられています。 [1]
  • グリセミックインデックス(GI)とリスク
    GIが高い食事と子宮内膜がんの関連は明確でなく、コホート研究では関連なし、ケースコントロール研究ではやや正の関連と、研究デザインで結果が分かれる傾向があります。全体としては「GLの方がより重要な指標」と考えられています。 [3] [2]
  • 全粒穀物・食物繊維
    全粒穀物や食物繊維の摂取が多いほどリスクが下がるという明確な結果は出ていませんが、少なくとも明確な低下は確認されていないという報告があります。それでも、全粒穀物は体重管理や血糖コントロールに役立ちやすく、間接的にリスク低下につながる可能性があります。 [4]

白米はどう位置づける?

白米はGIが高めの食品群に含まれやすく、量が多くなると食事全体のGLを押し上げ、結果としてリスク要因になりうる「食事パターン」を作りやすくします。 [5] ただし、白米を適量にとどめ、食物繊維が豊富な食品(野菜、豆類、全粒穀物)やたんぱく質、脂質と組み合わせると、食後血糖の急上昇を抑えやすくなります。重要なのは「白米単品」ではなく、食べ方と全体量=GLです。 [6]

体重・ホルモン環境との関係

子宮内膜がんの主要な既知リスクには、肥満(体脂肪が多いこと)や糖代謝異常(高インスリン血症、インスリン抵抗性)が含まれます。これらはエストロゲン暴露の増加や炎症・増殖シグナルを介して発がんリスクに影響しうるため、体重管理と血糖コントロールは重要です。 [1] また、臨床情報として、無排卵を伴う状態やホルモン治療の影響、閉経後のエストロゲン単独曝露など、エストロゲン優位になりやすい状況ではリスクが上がりやすいことが知られています。 [7]

実践的な食べ方のポイント

  • 「GLを抑える」意識を持つ
    白米の量を減らして雑穀・玄米・胚芽米などの全粒穀物を組み合わせる、あるいは同じ総炭水化物量でも食物繊維の多い副菜(野菜、海藻、きのこ、豆類)を増やすと、食後血糖の上昇を緩やかにできます。 [5] [8]
  • たんぱく質・脂質と一緒に
    魚・卵・大豆製品・ナッツ、オリーブオイルなどを合わせると胃からの排出がゆっくりになり、血糖スパイクを和らげます。 [6]
  • 「半分は全粒」に
    食事全体の穀類のうち、少なくとも半分を全粒穀物に置き換えることが心血管病や糖尿病の予防にも役立ちます。 [9] [10]
  • 体重管理を最優先に
    子宮内膜がんでは体重(特に内臓脂肪)の影響が大きいため、体重と腹囲のコントロールがリスク低減に直結します。 GLが高い食生活の悪影響は、肥満の方でより強く出る傾向があるため、なおさら効果的です。 [1]

よくある疑問への回答

  • 玄米なら安全?
    玄米や雑穀は白米よりGIが低く食物繊維が豊富で、GLを抑えやすく、体重管理にも有利ですが、量が多すぎればGLは高くなります。大盛りではなく適量+副菜でバランスを取りましょう。 [5] [8]
  • 白米を完全にやめるべき?
    現時点のエビデンスは「白米そのもの=子宮内膜がんの直接原因」とまでは言えません。大切なのは“食べる量と組み合わせ(GL)”です。 白米を食べる場合でも、量を控えめにして、野菜・豆・たんぱく質を増やす工夫で十分に対応できます。 [3] [2]
  • どれくらいで差が出る?
    研究は人々の食習慣を長期間追いかけた観察研究が中心で、GLが高い食事パターンを長く続けると差が出る傾向が見られます。数値としては1〜2割程度の相対リスク上昇が報告されますが、個人の体重・運動・ホルモン環境によって影響は変わります。 [3] [1] [2]

まとめ

  • 白米を多く食べる=即リスク上昇と断定はできませんが、白米など精製穀物中心で食事全体のグリセミックロード(GL)が高いパターンは、子宮内膜がんのリスクをやや高める可能性があります。 [1] [2]
  • GIよりGLを重視し、白米の量調整、全粒穀物や食物繊維の追加、たんぱく質・健康的な脂質との組み合わせで食後血糖の急上昇を抑える工夫がおすすめです。 [3] [5] [8]
  • 体重管理と血糖コントロールが鍵で、特に肥満がある場合はGLを意識した食事がより重要です。 [1] [9]

もし日々の食事の量や配分を一緒に見直したい場合は、普段の白米の量や食事回数、運動頻度などを教えてもらえると、あなたに合った具体的な提案ができます。

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出典

  1. 1.^abcdefghDietary glycaemic index, glycaemic load and endometrial and ovarian cancer risk: a systematic review and meta-analysis.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  2. 2.^abcdefgDietary glycemic index, glycemic load, and the risk of endometrial cancer: a case-control study and meta-analysis.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  3. 3.^abcdeGlycemic index, glycemic load and endometrial cancer risk: results from the Australian National Endometrial Cancer study and an updated systematic review and meta-analysis.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  4. 4.^Whole grain, dietary fiber, and incidence of endometrial cancer in a Danish cohort study.(pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
  5. 5.^abcdLow-glycemic index diet: What's behind the claims?(mayoclinic.org)
  6. 6.^abGlycemic index: A helpful tool for diabetes?(mayoclinic.org)
  7. 7.^자궁내막암 [Endometrial cancer] | 건강정보(health.severance.healthcare)
  8. 8.^abcThe whole truth about whole grains(mayoclinic.org)
  9. 9.^abThe whole truth about whole grains(mayoclinic.org)
  10. 10.^Whole grains: Hearty options for a healthy diet(mayoclinic.org)

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